「地方公務員になるには、何から始めればいいんだろう」
そう思って検索した方も多いのではないでしょうか。
試験の種類や日程、勉強のやり方など、調べ始めると情報が多くて迷ってしまいますよね。
この記事では、20年近く地方公務員として働いてきた筆者が、地方公務員になるまでの流れと試験対策のポイントをまとめました。
読み終えるころには、今日から何をすればいいかがはっきりするはずです。
先にお伝えすると、地方公務員になるまでにやることは「区分を決める → 受験先を絞る → 筆記対策 → 面接対策」の4つだけです。いちばん差がつくのは、3つ目の筆記対策を独学・通学・通信のどれで進めるかという一点だけ。
- 地方公務員になるにはどうすればいいか知りたい方
- 試験の種類や日程を整理したい方
- おすすめの公務員予備校・通信講座を知りたい方

はごもち
- 元役所勤務
- 某県庁へ出向
- 1級土木施工管理技士取得
- ファイナンシャルプランナー取得
- 20年近く公務員として働き早期退職
- 現在はwebライターやブロガーとして活動
- 公務員を続ける人・辞めたい人・なりたい人を応援!
地方公務員とは


そもそも地方公務員って、どんな人たちのことを指すんですか?



都道府県庁や市区町村の役場で働く公務員のことですよ。区分や職種によって、働き方もかなり変わってきます。
地方公務員とは、都道府県庁、市役所、区役所、町村役場で働く公務員のことです。
採用試験は学歴の目安によって「初級」「中級」「上級」の区分に分かれており、さらに「行政職」「技術職」「心理職」「福祉職」「公安職」など職種によっても試験内容が変わります。
まずは自分がどの区分・職種を目指すのかを決めるところが、公務員になるための最初の一歩です。区分ごとの目安は、以下のとおりです。
| 区分 | 学歴の目安 | 年齢上限の目安 |
|---|---|---|
| 初級 | 高卒程度 | 21歳前後 |
| 中級 | 短大卒程度 | 25歳前後 |
| 上級 | 大卒程度 | 30歳前後 |
実際には学歴は問われず、年齢制限さえ満たしていれば上級区分を受けられる自治体も少なくありません。目安として考えつつ、気になる自治体の受験案内で必ず確認してください。
地方公務員になるまでの流れ





結局、公務員になるには何から手をつければいいんでしょうか?



順番で考えると迷いませんよ。区分を決めて、受験先を選んで、対策をして、試験に臨む。この流れさえ押さえておけば大丈夫です。
地方公務員になるまでの流れは、大きく分けて次の6ステップです。
- 目指す区分・職種を決める(初級・中級・上級、行政職・技術職など)
- 受験先を絞る(都道府県庁・政令市・市区町村、併願の可否)
- 筆記試験の対策を始める(試験の1年ほど前が目安)
- 出願をして1次試験(筆記)を受ける
- 2次試験(面接・論文など)の対策をして受験する
- 最終合格・内定を経て採用される
特に③の対策期間は人によって差が出やすいところです。早く始めるほど、後の面接対策にも時間を回せます。
次の章から、それぞれのステップをもう少し詳しく見ていきましょう。
地方公務員を目指すメリット



公務員っていろいろ種類がありますけど、地方公務員ならではの良さってあるんですか?



大きく2つありますよ。転勤がないことと、試験の日程に余裕があることです。


地方公務員を目指すメリットを2つ紹介します。
転勤がない
1つ目のメリットは、地方公務員には基本的に転勤がないことです。
転勤がないというのは、住む場所が変わらないという意味です。家族と一緒に引っ越したり、単身赴任をしたりする必要がありません。
ただし異動はあります。都道府県庁の職員であれば、勤務先が都道府県内で変わっていきます。広い都道府県だと通勤距離が長くなることもあり、高速道路を使ったり早朝の電車に乗ったりして通勤している職員もいますね。



なんだか大変そうですね…
一方で国家公務員の総合職(キャリア)になると、全国各地への転勤が必要になります。勤務先も国の機関だけでなく、都道府県や別の機関への出向もあります。
総合職とは異なり一般職は、関東・近畿・中四国・九州などブロック内での異動が中心となるため、総合職より転勤の範囲は狭めです。とはいえ都道府県境をまたぐこともあるので、家族帯同か単身赴任かを選ぶ場面は出てきます。
繰り返しになりますが、市区町村職員であれば住む場所を変える必要はなく、異動も同じ建物内だけというケースが基本です。技術職などの専門職では、同じフロア内での異動になることも珍しくありません。
試験日程に余裕がある
2つ目のメリットは、他の公務員試験と比べて試験日が遅く、対策に時間をかけられることです。
国家公務員の採用試験は、例年、総合職の1次試験が3月中旬ごろ、一般職(大卒程度)が5月下旬ごろに行われます
地方公務員のうち都道府県の採用試験は6月ごろと比較的早めですが、市町村はA日程・B日程・C日程・D日程と複数のタイミングに分かれています。
| 日程 | 実施時期の目安 | 主な対象 |
|---|---|---|
| A日程 | 6月中旬〜下旬 | 都道府県庁・政令指定都市など |
| B日程 | 7月中旬 | 実施する市役所が増加傾向 |
| C日程 | 9月中旬 | 全国の多くの市役所 |
| D日程 | 10月ごろ | 一部の市町村 |



日程さえ重ならなければ、いくつも併願できるってことですよね?



そのとおりです。しかも公務員試験の受験料は原則無料なので、練習として早い日程の試験を受けてみるのもおすすめですよ。
僕自身、国家公務員試験を練習として受けたことがありますが、本番の緊張感を味わえたおかげでいい予行演習になりました。6月の都道府県庁試験も、国家公務員試験からそれほど日が空いていないので、緊張感を保ったまま次の試験に臨めます。
7月以降のB・C・D日程は、それより前の試験を経験してから受けることになるため、実践と対策をしっかり積んだ状態で臨めるのも地方公務員試験の強みです。
地方公務員試験の内容





試験って具体的にどんな流れで進むんですか?



ほとんどの職種で、1次は筆記、2次は面接という2段階です。自治体によっては小論文が加わることもありますね。
1次試験はほとんどの職種で筆記試験が課されます。1次試験に合格すると、多くの自治体で2次試験として面接試験が行われ、集団面接か個人面接のどちらかで実施されるのが一般的です。
小論文試験を設けている自治体もありますが、面接試験のみで完結する自治体のほうが多い印象です。
地方公務員試験の対策方法





勉強はどうやって進めればいいんでしょうか?独学でも大丈夫ですか?



試験の種類によって対策方法は変わります。ここでは筆記・技術職・面接の3つに分けて説明しますね。
地方公務員になるには、当然ながら受験勉強が必要です。まずは1次試験を通過しないといけないので、筆記試験で得点できるようコツコツ勉強を積み重ねましょう。
- 筆記試験…全職種共通。まずはここを突破する
- 技術試験…技術職を受ける方のみ。過去問中心で対策
- 面接試験…2次試験の中心。姿勢と態度で差がつく
筆記試験対策
筆記試験は、数的処理・文章問題・時事問題などが出題される「教養試験」が中心です。範囲は広いものの、大学生でも社会人でも取り組みやすい内容だと感じます。
問題は、その広い範囲をどうやって進めるか。学習スタイルは大きく3つに分かれます。
| 学習スタイル | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 通学予備校 | 20万〜30万円程度 (地方上級の場合) | 決まった時間に通える学生・社会人 |
| 通信講座 | 予備校より安い傾向 | 働きながら自分のペースで進めたい人 |
| 独学 | テキスト代のみ | 計画を自分で管理できる人 |
通学には時間の縛りもあるため、学生や仕事帰りに通える方にはいいのですが、難しいと感じる方もいるでしょう。



仕事をしながらだと、決まった曜日に通うのはちょっと厳しいかもしれません…



そういう方こそ通信講座が向いていますよ。移動時間もかかりませんし、スキマ時間を積み上げられます。
- 通学時間がゼロなので、その分を勉強にあてられる
- わからない講義を何度でも見返せる
- 校舎コストがかからない分、費用を抑えやすい
とはいえ、通信講座だけでも10校以上あるので、どれを選べばいいのか分からなくなりますよね。各社の公式サイトや口コミを調べてまとめたのが公務員通信講座ランキングで、そのうち地方公務員を目指す方に向く2つを次の章で紹介します。
👉 おすすめの通信講座2選をすぐ見る/10校すべての比較を見る
技術職の試験対策
技術職を受ける方は、教養試験に加えて技術試験も受けることになります。技術試験では、大学で学んできた土木や電気などの専門知識が問われます。
過去問集が市販されているので、個人的には過去問を繰り返し解くだけでも十分な対策になると考えています。
自治体別の過去問こそ出回っていませんが、技術試験の対策自体は国家公務員でも地方公務員でも大きくは変わりません。市販の過去問集を1冊決めて、繰り返し解くのが近道です。
面接試験対策
面接対策というと、予備校の講師に直接指導してもらうイメージを持つ方もいるかもしれません。
ただ、参考書の中にも面接対策のページは用意されています。そこに載っている質問を活用すれば、ひとりでも十分に練習できます。
- 参考書の想定質問をスマホに録音する
- 再生しながら声に出して答える
- 自分の受け答えも録音して、話し方を確認する
僕が面接を受けたとき、まわりを見渡しても笑顔でハキハキ受け答えできている人はあまりいませんでした。何を聞かれてもハキハキ答えることを意識するだけで、印象はぐっと変わります。



実際に採用する立場の職員に聞いたら、「質問への答えの内容自体はそこまで差がつかない」と言っていました。
受験者は事前に時事問題への考えを準備してくるので、ある程度どの人も答えを用意できているからです。
差がつくのは、面接時の姿勢や態度のほうです。
また面接内容は一般職も技術職も基本的に同じで、技術職だからといって土木や電気に関する専門的な質問をされるわけではありません。
面接官には人事担当の課長や副知事・副市長が並ぶことが多く、技術系の職員が同席することはほとんどないためです。
\ 模擬面接・面接カード添削が無制限(フル) /
地方公務員の対策におすすめの通信講座2選



通信講座がいいのは分かりましたが、数が多すぎて選べません…



全部を比べる必要はありませんよ。僕がランキングで1位と2位にした2つだけ見れば、だいたい決まります。
10校を調べたうえで、地方公務員を目指す方にまず見てほしいのがアガルートアカデミーとクレアールです。選ぶ基準はシンプルで、面接まで人に見てもらいたいならアガルート、紙のテキストで進めたいならクレアールと考えてください。
まずは一覧で比較
2つの違いを表にまとめました。どちらが優れているという話ではなく、自分の弱点をどちらが埋めてくれるかで選ぶのがコツです。
| アガルートアカデミー | クレアール | |
|---|---|---|
| こんな人に | 面接まで人に見てほしい | 紙のテキストで勉強したい |
| 教材のかたち | オンライン中心 | 冊子のテキスト・問題集が届く |
| ここが強い | 模擬面接と面接カード添削が無制限(フルの場合) | 過去問のQRコードから解説講義が見られる |
| 学習の支え | 月1回の学習サポート | サポート期間を延ばせるプランあり |
面接が不安なら「アガルートアカデミー」
面接に少しでも不安があるなら、アガルートアカデミーを選んでおけば安心できます。フルのカリキュラムなら、模擬面接と面接カードの添削がどちらも回数無制限だからです。
先ほど書いたとおり、地方公務員試験で最後に差がつくのは面接での姿勢や話し方でした。ここは録音を聞き返しても気づきにくく、人に見てもらうのがいちばんの近道。何度でも練習できる環境があるだけで、本番の落ち着き方が変わってきます。
月1回の学習サポートも付くので、勉強のペースが崩れたときに相談できる相手がいるのも心強いところですね。
- フルのカリキュラムなら模擬面接が回数無制限
- 面接カードの添削も無制限
※ライトのカリキュラムは回数に上限があります - 月1回の学習サポートで進み具合を相談できる
- 合格したときの特典(受講料の返金制度)がある
※適用条件は公式サイトで確認してください
\ 面接まで見てもらえる安心感 /
紙のテキストで進めたいなら「クレアール」
画面だけの勉強は頭に入りにくい、という方にはクレアールが向いています。オンライン教材に加えて、冊子のテキストと問題集が手元に届くからです。
教養試験は範囲が広く、間違えた問題をその場で解決できるかどうかで進み方が変わります。クレアールの過去問集には問題ごとにQRコードが付いていて、読み込むとWeb解説講義がすぐ見られる仕組み。書き込みながら解いて、つまずいたらその場で動画に頼れます。
講義の音声はダウンロードできるため、通勤や通学の時間もそのまま勉強にあてられますよ。
- 冊子のテキスト・問題集が郵送で届く
- 過去問のQRコードから解説講義にすぐ飛べる
- 講義の音声をダウンロードして移動中に聞ける
- サポート期間をもう1年延長できるプランがある
\ 手元に届く教材で勉強したい方へ /
30秒で決める選び方
ここまで読んでも迷うなら、次の3つで判断してください。悩んでいる時間はそのまま勉強時間の損失になるため、早めに決めてしまうのがいちばんです。
- 人前で話すのが苦手 → アガルートアカデミー


- 紙に書き込みながら覚えたい → クレアール
- 費用から絞り込みたい → 10校を料金で比べたランキングを見る
まとめ:地方公務員になるには、まず流れを知ることから


地方公務員は、公務員のなかでも比較的受験しやすい選択肢だと感じています。いざ働き始めると、思い描いていた「公務員像」が良い意味で崩れることもあるはずです。
公務員はクビになる心配が少なく、定年まで働けばある程度の収入も見込めるので、生活に困ることはないでしょう。ただ「仕事が楽そうだから」「定時で帰れそうだから」という理由だけで目指すのはおすすめしません。
僕自身、公務員になる前は「やりがいがない」「夢がない」とよく言われましたが、働き方次第でやりがいも夢も見つけられます。
- 目指す区分と受験先を決める(初級・中級・上級/都道府県か市町村か)
- 試験日から逆算して、筆記対策を始める月を決める
- 独学か通信講座かを決める(迷うなら下の2つを見比べる)
\ 面接対策まで頼りたい /
\ 紙の教材で進めたい /
この記事が、地方公務員になるための一歩を踏み出すお手伝いになれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
