地方公務員になったら勉強なんてしなくてもいいよね
地方公務員を目指していている方や既に地方公務員として働いている方で、上の人と同じ思いをもつ人はいると思います。
わたしもそうでした。
地方公務員に合格したときは「これで一生勉強しなくていい。人生楽ちんだ。」なんてことを思ったものです。
地方公務員になってからも「仕事のことは仕事のときだけ考えればいい」という考えを持っていました。
しかし経験を重ねる中で、普段の仕事だけでは身につけることができない知識が必要であることを知りました。
この記事を読むと地方公務員は勉強する必要があるのか、いま自分が勉強するべきことは何なのかが見えてくると思います。
- 公務員を目指している方
- 地方公務員として働いている方
地方公務員が勉強をしない理由
20年ほど地方公務員として働き、大勢の地方公務員と接してきたわたしの感想は、地方公務員は「真面目に与えられた仕事はするが向上心がない人が多い」です。
これは給料が上がらないことと、年功序列で出世していくことが主な原因でしょう。
地方公務員を目指した目的が「早く家に帰れること」や「安定していること」であれば、地方公務員になったあと努力をしようと思わなくなりますよね。
「地方公務員になるために勉強をしてきたし、仕事も自分のアタマで考えながらできてるし、何となく上手くいっている」なんてこともあるので余計勉強なんてしなくてもいいと考えます。
勉強するべき理由
地方公務員になると勉強しなくていいのかというと、私は勉強するべきだと思っています。
上司や住民に怒られることは必ずあります。
上司に言われたとおりしたら怒られた
あの人は有名なクレーマーだから仕方ないよね
これらのように他責で考えるのか。または、
自分に落ち度はなかったのか
と自責で考えるかで成長度合いが変わっていきます。
もし知識が不足していたことで失敗が起きたのであれば、知識をつけるための勉強をすれば失敗することも怒られることも減っていきますよね。
怒られたのは確かに、言い方や態度がよくなかったのかもしれませんし、相手の気分が元々悪かっただけかもしれません。
余計に悩む必要はありませんが、基本的に自己責任として考えることで勉強するべきことが分かってきます。
何を勉強すればいいのか
何を勉強するかというと、今悩んでいることの解决方法について書かれた本を読むことです。
あなたが福祉関係の課で手ごわい住民とのやりとりの中で、上手く話しが伝わらず悩んでいれば、「住民と上手く交渉する方法」や「人に伝わる話し方」について勉強すれば解決方法が見つかるかもしれません。
自治体のトップの政策を推進していくような仕事をしているのであれば、仕事の思考法や公務員から逸脱した「経営者の考え」について学ぶとより成果が上げられるかもしれません。
技術職で採用されているのであれば、一級土木施工管理技士、一級建築施工管理技士、技術士の資格を取るための勉強をすれば、仕事の経験だけでは得られない知識が身につきます。
今悩んでいることは、先人たちが考えて解決されていることがほとんどです。
そしてその悩みの解決方法に関する本は絶対売られています。
そんな本を探しだして買って読めばいいのです。
別の記事ではどこの部署にいっても役立つおススメの本を1冊ご紹介しています。
公務員だってビジネス書を読めば解決することがたくさんある
「毎日残業してて定時で帰れないのに、家に帰って勉強なんてできるわけない」という人もいるかもしれません。
勉強というとハードルが上がってしまい何から手をつければいいか分からないだけで、ビジネス書を読むだけ十分勉強になります。
読書をし続けること、その中でもビジネス書や実用書を読むことが大事だとわたしは思っています。
地方公務員にビジネス書なんて関係ないんじゃない?
ご存じかと思いますが、本屋さんに行くとビジネス書コーナーが設けられており、仕事効率化や思考法などいろいろなものがあります。
またkindle un limitedというamazonの本読み放題サービスもあります。
地方公務員だって会社員と同じで、いま抱えている悩みを解決するために読むビジネス書は、何かしら得られるものがあるはずです。
読書によって得られた知識を仕事で試そうと思うと仕事に行くのが少し楽しくなってきますし、仕事に対するモチベーションがアップします。
民間企業から転職した方は「地方公務員の人間関係は独特だ」と言います。
なぜなら、地方公務員はずっと狭い人間関係の中で仕事をするからです。
そんな狭い範囲で仕事をする地方公務員だからこそ、自ら学んでモチベーションをアップする必要があるのです。
ファイナンシャルプランナー資格をとる
家に帰ってまで仕事の勉強なんてしたくないよ
家に帰ってまで仕事関係の勉強や読書をするのは苦痛だという方はいると思います。
そんな人におすすめなのがファイナンシャルプランナーの資格勉強です。
生活の役に立ち、仕事にも少し役立つ内容となっています。
興味を持った方は、私の別の記事「公務員にもおすすめ!ファイナンシャルプランナーを勉強するといいこと5選」を読んべみてください。
仕事中に覚えれるから勉強しないという方へ
地方公務員の仕事なんて前の人がやったことをマネするだけだし、それを繰り返しやっとけばいいんだから家に帰ってまで勉強する必要はない
どうせ年功序列で出世していくから頑張る必要が分からない
そう思う気持ちは分かります。
働く部署によっては単純作業だけの人もいますし「自分より仕事をしない年上の人が出世していく」なんてこともあります。
実際わたしのまわりには、時間内でも役所内の散髪屋に行って髪を切ったりパソコンゲームの「ソリティア」をしている人が昔はいました。
確かに年を重ねればある程度出世しますし、そもそも出世なんてしない方が責任がなくていいし、クビにならないからラクなほうが得です。
わたしもそう思い過ごしていましたが、過去に2度勉強をするきっかけとなった出来事がありました。
勉強を始めたきっかけ
- 大きな公共工事の監督をしたこと
- パワハラ上司に出会ったこと
大きな公共工事の監督になった
大きな公共工事の監督をすると請負業者も知識と経験の豊富な人を現場代理人に選定します。
そんな人と対等に話しをするためには、こちらも知識が必要です。
年が若く経験が少ないのは努力では埋めれませんが、知識は勉強すると得ることができます。
そこでわたしは仕事以外でも勉強をするようになりました。
勉強をすると請負業者と話しをするときに勉強した知識が出てくるので、まるでテストに答えているかのようでした。
知識がついていき施工業者と対等に話ができる喜びにより一級土木施工管理技士の受験を決意し、勉強の末一発で合格することができました。
パワハラ上司との出会い
2つ目の勉強をするきっかけはパワハラ上司に出会ってしまったことです。
その上司にメンタルを壊されないようメンタルを強くする本や自己肯定感を高める本などの実用書を読み漁りました。
たくさん苦しんでいたこの時期に、わたしを助けてくれたのは本でした。
そういった経験から世の中にはたくさんの自分の役に立ってくれる本があることを知り、「公務員」とつく本や仕事術の本を読んだりエクセルの本を読んだりして、仕事で実践することで仕事が楽しくなっていき「住民のため、または国のための仕事ができている」という感覚を持てるようになりました。
まとめ
幸運にも地方公務員の仕事は、やり方次第でいくらでもやりがいを感じることができる仕事です。
なぜなら不特定多数の都道府県民や市区町村民に直接係わることができる仕事だから。
そういう考え方でい続けるためにも勉強はするべきです。
やりがいを持てる仕事をしているから勉強をするのではなく、勉強をするからやりがいを持てるということもあるとわたしは思っています。
また勉強したことが成果として表れるとうれしいし、それが仕事を楽しくする方法の1つです!
別の記事では、デキる職員になる方法を短く書いています。
3分程度で読めるのでぜひご覧ください。
この記事があなたの今後の地方公務員としての働き方をより良い方向に進めるお手伝いができれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。