
部下と関係が悪くて疲れる
部下とどう接したらいいか分からない。
部下ができたら、どういう上司になりたいと思ってましたか?
仕事を始めてから、上司はずっといましたが、部下は途中からできるもの。
今まで、「あんな上司にはなりたくないな」と考えることはあるので、『なりたくない上司像』はありますが、『なりたい上司像』はなかなか持ちにくいものです。
わたしも、どういう上司になりたいかが思い浮かばないまま上司の立場になったので、部下との関係でよく悩んでいました。
そこで『もしもアドラーが上司だったら』という本を読んだことでいろんな問題が解決できましたので、その中からうまくいった6つの方法を紹介します。
この記事を読むと、部下と気軽に話すことができ、部下は自発的に動いてくれる、生産性の高い関係になれるので最後までご覧ください。
部下との関係がよくなる方法6つ
部下との関係をよくするためにうまくいった方法は次の6つです。
話しやすい環境をつくる
部下が素直にものを言える環境をつくることで職場の雰囲気が明るくなります。
「意見が飛び交う」、「誰もが自然と笑顔で話しをしている」ということがない。だから職場が暗くなる。
実際にすぐに怒鳴る上司がいたら、部下は委縮してしまい職場の雰囲気は明るくなりませんよね。
ですので、話しやすい環境をつくれば、職場の雰囲気を明るくすることができます。

そんなのじぶん一人が頑張っても明るくならないよ
そう思うかもしれませんが、まずじぶんが変わってみましょう。
するとまわりも変わっていくものです。
すぐ否定せずに共感する
なんでも否定してくる上司に対しては、簡単に話しかけづらいですよね。
普段から話しかけづらい関係性だと、部下は報告がしづらくなり、問題が大きくなってからやっと報告するようになります。
それで、叱責してしまうという悪循環になる。
「何でもっと早く言わなかったんだ!」って言われても、正直にいって

おまえが話しかけづらいからだよ
なんですよね。
気軽に相談に行ける人のほうが、報告もしやすいのは当たり前。
部下を育てるには、部下が話しやすい環境づくりは絶対大事です。

自分と違う意見を攻撃とみなさない
部下が自分と違う意見を言ってきたとしても、それを攻撃とみなしてはいけません。
あなたが部下よりも長い経験をしているから、「部下の知らないことを全部知っている」と思い込んでいるだけで、その部下も前の上司と相談しながら、苦難を乗り越えた経験があり、知識も経験もあるはずです。
ですので、自分と違う意見を言ってきたから敵だと判断してしまう必要はないのです。
自分の意見を持っていて、それを発言できているのは、部下にとってあなたが安心感のある人だという証拠です。
できていることに注目する
できていることに注目する ことは、できていないことには目をつぶることでもあります。
日本人はできていないことに注目しがちです。
なぜなら子供のときに親からできてないことを注意されたり心配されたからです。
そのせいで、人に対しても、自分に対しても、できいないことばかり目を向けてしまいます。
大人なんだから、仕事なんだから、「こんなのできて当たり前だろ」ってつい考えてしまいますよね。
でも、もっとハードルを低くしてみてもいいのではないでしょうか。
1つ1つ仕事をこなせることはすごいこと。
決して当たり前とは思わなければ、「ありがとう」「すごいな」「助かるよ」と声をかけることができます。
こう声をかけられると、自分が部下なら、どんどん仕事をしてきたい気持ちになりますよね。
これは自分自身に対しても同じことです。
もっと部下にも自分自身に対しても、ねぎらい、ほめてあげるべきなんです。
すると自己肯定感が上がり、明るい自分でいることができます。
信頼して任せる
信頼して任せるとは、 裏切られても、無条件で信じ、頼り、任せる ことです。
もし自分が上司から信頼されていると感じることができると、それに応えたくなるし、自然と責任感も持てますよね。
「裏切られても、無条件で信頼するなんてできない!」という人は多いと思います。
「信頼する、信頼する、信頼する」と何度も繰り返し唱えていると、できるようになっていきます。
少しずつでもいいので、勇気を出して部下を信頼し任せてみてください。
叱るときはヒトではなくコト
「お前は何をやってるんだ!」「怠慢だ!」と大声で張り上げても、部下は「早く終わってくれ」と下をむくだけ。
今の時代そんなことすれば、パワハラです。
叱るのはヒトではなくコトを心がけましょう。
「課題はなんなのか」「事実はなにか」
それに対して、何が間違っていたのか。
その答えを部下と一緒に導きだしましょう。
すると部下も間違いを理解し、次から同じミスはしなくなります。
わたしが抱えていた悩み
わたしのまわりには感情をぶつけてくる上司が多く、仕事に行くのが辛い日が多かったため、部下ができたら、感情をぶつけて叱責だけはしないようにしようと思ってました。
いざ部下をもつと、自分に役職がついたこともあり、急に責任が重くなったり忙しくなったりで、その中で部下に優しくしないとと思いながらも、話しかけるなオーラを放ってしまいました。
元々、職場の人間関係は得意ではなく、職場では自然体で人と接することができないので、いろいろ考えてしまい、あとで「嫌な態度だったかな」「あんな言い方をして、傷つけたかな」と後悔することもしばしば。
そんな時に出合ったのが、『もしもアドラーが上司だったら』という本です。
もしもアドラーが上司だったら
「嫌われない勇気」や「幸せになる勇気」といったアドラー心理学の本を読んでいた私は、この本を見て、即ポチりました。
実際に読んでみると、実践できる内容がいくつかあり、次の日から自分を変えることができます。
この本では、アドラー心理学を学んだ「ドラさん」が主人公の上司になり、主人公が社会人として変わっていくという、ストーリー形式で書かれています。
とても読みやすいので本を読む習慣がない人にもオススメします。
まとめ
本を読んだだけでは、実践できるか不安になりますよね。
でも少しずつ実践していくと自然とできるようになり、いつの日かそれが当たり前になっていっている気がします。
わたしは、人とたくさんコミュニケーションをとることは苦手だったり、人に厳しく注意することもできませんが、部下を信頼して、仕事を任せて、成長を促せるというやり方で、部下に自分で考えて、そのうえ働く楽しさを見い出してくれたらいいなと思うんです。
権力でねじ伏せても、腹を立てたり、言い訳を考えたりするだけで、次はこうしようと考えることはないですから。
その部下にも部下ができたときに、権力でねじ伏せるようなことはしてほしくないですし。
全部、できているわけではないですが、知っているだけで、自分が変われると思います。
この記事があなたのお役にたてると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。