公務員から公務員への転職はアリ!メリット・デメリットを徹底解説

人間関係がつらいから違う自治体へ転職したい

ずっと憧れていた県庁で働きたい

地方公務員からの転職は、近年増加しています。

総務省の『地方公務員の退職状況等調査』によると、令和2年度調査では全体が125,877人のうち普通退職・早期退職者が47,548人だったのが、令和年度調査では、全体が129,713人のうち53,333人と、全体に占める割合が、37.8%→41.1%と増えています。

さらに令和4年度調査では全体が139,159人のうち64,437人で46.3%。2年で退職者における自主退職の割合が1割も増えているのです。

なぜ地方公務員を退職する人が増えているのかというと、今の職場に対する不満やより良い働き方を求めるから。

また、退職者が年々増えているなか、公務員から公務員への転職をしている人も増えています。

実際に、私の周りでも地方公務員から国家公務員への転職や、役所から県庁へ転職した人の事例を何人か見てきました。

この記事では、地方公務員から国家公務員や他の自治体への転職の可能性、メリット、デメリットについて詳しく掘り下げていきます。

今の自治体からの転職をお考えの方は、この記事を読むと転職するか決断できるようになれますので、最後までじっくりお読みください。

この記事はこんな人におススメ
  • 地方公務員から国家公務員へ転職を考えている人
  • 市区町村職員から都道府県庁職員への転職を考えている人
  • 地方公務員から民間への転職も少し考えている人
目次

地方公務員から国家公務員への転職

国土交通省

地方公務員から国家公務員への転職は、ハードルが低くなってきています。

その理由は、国家公務員試験には経験者採用枠があり、社会人はもちろん地方公務員としての経験が評価される場合があるからです。

また、国土交通省の技術系などの職種によっては、地方公務員の経験を生かした専門的な知識を求めるポジションが設けられていることもあります。

たとえば、私の元同僚であったAさんは、市役所で土木技師として10年間勤めた後、国家公務員の中途採用試験に合格し、現在は国土交通省で働いています。

Aさんの場合、年度途中での退職→10月再就職でした。

Aさんは地方公務員としての実務経験と、それに伴う法令や規則に関する知識が評価され、市役所をやめてから試験まで2か月程度でしたがスムーズに転職が進んだようです。

筆者

国では年度途中での採用の試験も行われています。
国交省などのHPで確認すると採用情報がでてくるのでチェックしておきましょう

地方公務員から国家公務員へ転職するメリット

  • キャリアの幅が広がる: 国家公務員として働くことで、より大規模なプロジェクトや全国規模の政策に携わる機会が増えます。これにより、自身のキャリアを一層発展させることができます。
  • 給与や待遇の向上: 地方公務員に比べ、国家公務員の方が給与や福利厚生が優れている場合があります。細かい話ですが、国家公務員には一般職員にも運転手が付いているので現場や打ち合わせで外に出るときは自分で運転する必要がありません。
  • 勤務地の選択肢が広がる: 国家公務員は全国各地での勤務が求められる場合がありますが、その分、より多くの勤務地の選択肢が得られるため、個人のライフスタイルに合わせた勤務場所を選べる可能性があります。

地方公務員から国家公務員へ転職するデメリット

  • 転職の競争が激しい
    国家公務員への転職は競争が激しく、多くの応募者が同じポジションを目指しています。倍率では2~3倍程度。厳しい試験や面接を通過する必要があるため、十分な準備が必要です。
  • 勤務地の移動
    メリットでも挙げましたが、国家公務員は転勤が多いです。同居する家族がいる人にとっては、頻繁な転勤が大きなデメリットになります。
  • 異動が多い
    国家公務員は2年程度で異動します。地方公務員では3年以上は同じ職場というのが通常ですだと思います。ですので覚えたと思ったらすぐに異動。これにより、新しい職場での適応にストレスがかかる場合があります。

市役所から都道府県庁への転職

メリットとデメリットを比較

公務員試験総合ガイドによると、地方公務員の社会人経験者採用試験を実施している自治体が急増しており、令和4年は全体の80%以上の自治体で実施されています。

市役所から都道府県庁への転職も、最近ではよく見られるようになってきました。

この理由は、市役所で働いている人からすると、都道府県庁への憧れがあったり、今働いているところが家から遠いからなどの理由からだと思います。

都道府県庁は市役所に比べて広域的な業務を担当するため、より大規模なプロジェクトに携わる機会が多いもの。

中途採用となると市役所での経験を活かし、より大きな規模の業務に取り組むことができます

私の同僚であったBさんは、市役所でのDX推進担当としての経験を活かし、県庁に転職した後でもDX関連の部署に配属されました。

Bさんは、市役所から県という広範囲の情報戦略を立案・実行する役割を担っており、忙しいながらも楽しそうに働いているようです。

市役所から都道府県庁へ転職するメリット

  • スケールの大きな仕事
    都道府県庁での仕事は、市役所での仕事に比べて規模が大きく、影響力のあるプロジェクトに携わる機会が増えます。これにより、より広範なスキルを獲得することができます。
  • 昇進の機会が増える
    都道府県庁では、市役所に比べて階層が多く、昇進の機会が増えることが一般的です。キャリアアップを目指す人にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。
  • 給与の向上
    一般的に、都道府県庁職員の給与は市役所職員に比べて高い場合があります。特に、役職が上がるにつれてその差が大きくなることがあります。

市役所から県庁へ転職するデメリット

  • 業務の複雑さ
    都道府県庁の業務は、市役所の業務に比べて複雑であり、広域的な視点が求められるため、新しい業務に適応するためには時間がかかることがあります。
  • 異動の可能性
    都道府県庁では、県内の様々な地域への異動が発生することがあります。これにより、交通手段が変わったり通勤時間が変動するため、異動に対する柔軟性が求められます。
  • 競争の激化
    都道府県庁のポジションは市役所よりも競争が激しく、優秀な人材が集まるため、昇進や昇格が難しい場合があります。

退職金が引き継がれるのは継続して働くときだけ

貯金箱に金貨を入れる

「公務員から公務員に転職したら退職金は低くなってしまうのかな」

と疑問に思う人もいると思います。

公務員から公務員への転職では、退職金は引き継がれます

なぜなら勤続年数が引き継がれるから。

これには条件があり、新旧の職場で連続して働いていることが必要です。

例えば、4月1日から新しい職場で勤務するのであれば、前日の3月31日付けで退職していないといけません。

しかし、自治体によっては考え方が異なる可能性があるので、どうしても気になる方は転職先に確認してみましょう。

公務員への転職もエージェントに登録しよう

doda

転職エージェントでも公務員の採用情報があります。

希望職種を「公務員」や「公共サービス」を選択することで、公務員関係の採用情報を知ることができるので便利です。

ですが、その採用情報がすべてではないので、やはり自分で人事院や希望する都道府県の採用情報をチェックする必要はあるでしょう。

しかし私は転職エージェントには登録した方がいいと思っています。

なぜなら転職エージェントに登録すると、自分の現在地を知ることができるからです。

公務員以外でも、自分はどういった職種・企業を薦められるのかを知ると、自分が培ってきたキャリアが分かります。

自分を客観的に見ることができるようになるのです。

一度、転職エージェントに自分の情報を登録してみると、自分自身のことを知るきっかけになります。

筆者

転職で大事なのは、自分を知ることです。
自分の今の能力や得意不得意を知って、自治体以外の可能性も探してみましょう

公務員のおススメ転職サイトはdoda(デューダ)

下記は有名で求人数の多い転職サイト7社を比較した表になります。

エージェント求人件数公務員求人件数
doda25万130
マイナビ転職2.7万50
リクナビNEXT13.3万3
リクルートエージェント42万0
ビズリーチ12.5万0
マイナビスカウティング4万0
type3万0
※数字は独自で各HPから抽出

公務員の求人件数だけでいうと圧倒的にdodaが一番多いです。

またdodaは全体の求人件数も多いため、dodaで登録しておくと、公務員だけでなく、自分に適した転職先を知ることができるので、自分の現在地を知ることができますよ。

登録は無料ですので、ぜひ下記のリンクから登録してみてください。

まとめ:公務員から公務員への転職はアリ

地方公務員から国家公務員への転職や市役所から都道府県庁への転職は、より大きな責任を持つ仕事に挑戦するための素晴らしい機会です。

しかし、その一方で、転職の競争が激しく、職場の環境や業務の内容に適応するための努力が必要です。

この記事で紹介したメリットとデメリットを踏まえ、ご自身のキャリアプランやライフスタイルに合った転職を検討してみてください。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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