日々の公務お疲れ様です。
あなたは地方公務員として働いてきて、様々な経験をしてきたと思います。
1年目、2年目の時は分からないことばかりだったけど、まわりに助けられながら積極的に働けた人、上司や住民に怒られてばかりだった人。
今後も地方公務員として働いていく中で、一番必要なスキルは何ですか?と問われて何が思いつくでしょうか。
わたしが20年ちかく地方公務員として働いてきた経験から考える、地方公務員に一番必要なスキルは逃げないことです。
この記事を読むと今後も地方公務員として働く中で、必要となる「逃げないスキル」が身につくので、最後までご覧ください。
逃げることは必ず後で後悔する
なぜ地方公務員にとって必要なスキルが「逃げないこと」なのか。
なぜなら、一度逃げてしまうと狭い職場の中でこれから先ずっと「あいつはあの時逃げた」「あいつはデキないやつ」というレッテルを貼られてしまうからです。
たとえば、いきなり大声を張り上げるような住民が窓口に来たとします。
そんな時あなたは堂々と話ができますか?
それとも、しどろもどろになって、上司や同僚が後ろから来るのを待ちますか?
その住民とのやりとりは、周りの職員が必ず見ています。
そんな時に、すぐに逃げて助けてもらったら、その場は「助かった」と思いますが、周りはそれを覚えており、「あいつ、逃げたな」と思われます。
あなたも、周りにそんな職員がいたら、「逃げるやつ」という色眼鏡で見てしまいますよね。
逃げると損する
地方公務員に必要なスキルが「逃げないこと」の理由が、もう一つあります。
それは、国家公務員ではなく地方公務員だからです。
地方公務員の中でも市区町村職員はとくに「逃げないスキル」が必要になります。
もうお分かりかと思いますが、その理由はずっと同じ人たちと働かなくてはならないからです。
市区町村職員って、異動する頻度が少なく、同じ課で長く働くこともあったり、異動が同じフロアだったり。
しかも歳をとるたびに噂好きな人が増えていきませんか?
そんな噂が自分の後輩にまで伝わって、「じぶんだって逃げたことあるくせに」なんて後輩から思われることもあります。
40年程度も働く職場なので、嫌な印象を与えてしまうと本当に働きづらくなってしまいます。
また「あいつは逃げるやつ」と思われると、上司のチェックが厳しくなってしまいます。
逃げるとは決裁の作成時に「こんなの特にチェックしないで、さっさと済まそ」と考えることも同じです。
そうすると上司から「こいつが作る決裁はミスが多いんだよな」「注意してみないと」
と思われ、小さなミスも事細やかに指摘されてしまいます。
しかし、逃げずに立ち向かう人に対しては、「あいつは頑張るやつ」「この決裁もきっと調べ尽くして作成したものだろう」と思ってもらえて、指摘が少なくなるのです。
逃げ腰な人と、普段から立ち向かおうという姿勢をとる人は、たとえ全く同じ決裁や資料を作ったとしても、指摘される量と頻度が全然違うのです。
逃げないためにすること
逃げないためにすることが2つあります。
- 先延ばしにしない
- 他人が嫌がる仕事に積極的に関わる
まず1つ目の先延ばしにしないとは、自分のところに仕事を留めておかないことです。
例えば、住民からの要望やクレーム、少しのミスなど。
これらを自分のところに留めておくと後でどんどん膨れあがり、もっともっと面倒なことになってしまいます。
要望やミスが他のルートを伝って、上司の耳に入ってしまうと、信用を失うことになります。
そして2つ目の「他人が避けたがる仕事に積極的に関わる」です。
窓口で叫ぶ人にこちらから出向いていくのは勇気が入ります。誰でも嫌なものですよね。
また、まだ担当が決まっていない仕事で、誰がやるか決める段階の時も手を上げてみる。
今でも手一杯なのにさらに仕事が増えるなんて、誰でも嫌ですよね。
そんな仕事も上司から「やってくれる?」と言われる前に自分から手を挙げてみる。
すると主体性が生まれます。主体性を持って仕事をするのは、仕事を楽しくするための方法でもあります。
まとめ
公務員には、人と話すスキルや文章力も必要です。
これらは、本を読んだり、経験を踏むとスキルアップできるものです。
しかし「逃げないこと」は日々の姿勢です。
日々の公務で気をつけて「ここが踏ん張りどころだ」と意識するだけで変われると思います。
人間はラクな方に流れる生き物なので、難しいことですが。
私も「逃げないスキル」をアップして、自分自身が働きやすく、そして後輩のお手本になれたらいいなと思います。
この記事があなたのお役にたてると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。