公務員の技術職はきつい?その理由や向いている人・実態を元公務員が解説

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技術職きつい

公務員技術職への就職を考えているけれど、ネットで「きつい」「ブラック」といった情報を見て不安になっていませんか?

技術職志望者って安定しているって聞くけど、本当にそうなのかな?
実際の働き方や向き不向きを知りたい…

という悩みを抱えている方も多いですよね。

この記事では「公務員技術職の実態」について、厳しい現実もやりがいも含めて詳しく解説します。

この記事を読めば次の事が分かりますよ↓

  • 「きつい」と言われる具体的な理由
  • 技術職ならではのやりがいとメリット
  • 向いている人・向いていない人の特徴
  • 年収や将来性などのよくある質問への回答
筆者

ぼく自身、20年近く地方公務員の土木職として現場で働いてきた経験があります。

採用パンフには書かれない現実も包み隠さずお話ししますので、この記事を読めば公務員技術職について後悔しない判断ができるはずです!

目次

公務員技術職が「きつい」「ブラック」と言われる理由

公務員技術職への就職・転職を検討している方の中には、「きつい」「ブラック」といった噂を耳にして不安に感じる方も多いでしょう。

ここでは、そうした評価を受ける具体的な理由について詳しく解説していきます。

【業務面】責任の重さと厳しい業務内容

公務員技術職は市民の安全と生活に直結する重大な責任を背負っています。

インフラ整備、災害対応、公共施設の設計・管理など、一つの判断ミスが多くの人々に影響を与える可能性があるため、常に高い精度と専門性が求められます。

筆者

また、予算の縛りがある中で最適な技術的解決策を導き出さなければならない。

コスト面と技術面の両方を満たす解決策を見つけるのは容易ではありません。

さらに、法令や規制に基づいた厳格な業務遂行が必要で、民間企業よりも融通が利かない環境での作業が求められることが、業務の厳しさを増しています。

【時間面】長時間労働と休日出勤の実態

技術職公務員は、普段は規則正しい勤務が可能ですが、以下のような場面では長時間労働や休日出勤が
起こります。

  • 災害対応や緊急工事
  • 住民説明会やイベント対応

災害対応や緊急工事

緊急対応が必要な場面:

  • 台風・地震・豪雨などの自然災害
  • 道路・橋梁の緊急安全確認
  • インフラ設備の故障・事故対応
  • 応急復旧工事の指揮・監督

自然災害発生時には、技術職公務員は最前線で対応にあたることになります。

台風、地震、豪雨などの際は、昼夜を問わず道路や橋梁の安全確認、応急復旧作業の指揮を取らなければなりません。

災害は平日・休日を選ばないため、家族との時間や個人的な予定を犠牲にして緊急対応にあたるケースが頻繁にあります。

また、災害復旧工事では短期間での復旧が求められるため、工期に追われながらの激務が続くことになります。

こうした不規則で長時間にわたる労働が、技術職を「きつい」と感じさせる大きな要因となっています。

住民説明会やイベント対応

時間外対応が多い業務:

  • 公共工事の住民説明会(夜間・休日開催)
  • 地域イベントや防災訓練への参加
  • 住民からの技術的質問への対応
  • 議会対応や資料作成

公共工事やインフラ整備に関する住民説明会は、多くの場合夜間や休日に開催されます。

住民の方々が参加しやすい時間帯を考慮すると、勤務時間外の対応が避けられません。

また、地域のイベントや防災訓練への参加も業務の一環として求められることが多く、プライベートな時間を確保することが困難になりがちです。

さらに、住民からの技術的な質問や要望に対しても、専門家として適切な回答を求められるため、準備に多くの時間を要することも少なくありません。

これらの時間外労働が積み重なることで、ワークライフバランスの確保が難しくなっています。

凝り固まった組織文化と年功序列

多くの公務員組織では、伝統的な年功序列制度が根強く残っています。

技術職であっても、年齢や勤続年数が重視される傾向があり、若手職員の意見が通りにくい環境があります。

新しい技術やアイデアを提案しても、「前例がない」「慎重に検討が必要」といった理由で却下されることも多く、技術者としての創造性や革新性を発揮しにくい状況が生まれています。

また、意思決定プロセスが複雑で時間がかかるため、スピード感を求める技術者にとってはフラストレーションの原因となります。

こうした硬直化した組織文化が、技術職の働きがいを阻害する要因となっているのです。

職場の人間関係

技術職の職場では、異なる専門分野の職員が連携して業務にあたることが多く、専門性の違いからコミュニケーションに課題が生じることがあります。

また、技術系部署は男性中心の環境が多く、体育会系の文化が残っている職場もあります。

上司からの理不尽な指示や、同僚間での競争意識もあり、人間関係のストレスを抱える職員が少なくありません。

さらに、技術職は専門性が高いため、同僚や上司に相談しても理解してもらえないこともあります。

これらの人間関係の複雑さが、職場環境を「きつい」と感じさせる要因の一つとなっています。

【人事】頻繁な異動と配属ガチャのストレス

公務員技術職は3~5年おきに異動があり、その度に新しい分野の専門知識を一から習得する必要があります。

土木職であっても、道路建設から河川管理、建築指導まで幅広い分野を経験することが求められ、異動のたびに専門性をリセットされるような感覚になります。

また、配属先によって業務の忙しさや職場環境が大きく異なるため、「配属ガチャ」と呼ばれる運任せの側面があります。

激務な部署に配属されれば長時間労働が続き、逆に業務量が少ない部署では技術者としてのスキルアップができない状況に。

筆者

このような予測不可能な人事異動が、キャリア形成への不安とストレスを生み出しているのです。

【精神面】住民・議会・上司など板挟みによる負担

技術職公務員は、様々な立場の人々からの要求や批判にさらされる立場にあります。

住民からは「なぜ工事が遅いのか」「税金のムダ遣いじゃないか」といった厳しい声が寄せられ、議会では予算や工期について詳細な説明と正当性の証明を求められます。

一方で、上司からは予算削減と工期短縮の両立を求められるなど、相反する要求の板挟みになることがザラにあるもの。

また、技術的に正しい判断をしても、政治的な配慮や住民感情を考慮して別の選択を迫られることもあり、技術者としてのプライドと現実のギャップに苦悩することもあります。

こうした多方面からのプレッシャーが、精神的な負担を重くしています。

【待遇】昇進の難しさと給与体系

技術職公務員の昇進は、行政職と比較して管理職ポストが限られているため競争が激しく、昇進の機会も限定的です。

また、年功序列制度の影響で、実力や成果よりも勤続年数が重視される傾向があり、優秀な若手技術者でも昇進に時間がかかることが多いです。

給与面では、民間企業の同職種と比較して初任給は安定していますが、昇給幅が小さく、長期的な収入の伸びは期待しにくいです。

特に、IT関連や最新技術分野では民間企業との給与格差が顕著で、優秀な技術者が民間に流出する要因となっています。

さらに、専門性を活かした手当や資格手当が十分でないことも、待遇面での不満につながっています。

筆者

自治体によっては技術職手当がないこともあります

「きつい」だけじゃない!公務員技術職のやりがいとメリット(ホワイトな側面)

「きつい」だけじゃない!公務員技術職のやりがいとメリット(ホワイトな側面) - visual selection

公務員技術職には確かに厳しい面もありますが、民間企業にはない独特のやりがいやメリットも数多く存在します。

ここでは、技術職公務員ならではの魅力的な側面について詳しく見ていきましょう。

社会や地域に貢献できる大きなやりがい

民間では利益を追求し、その対価として給与をもらいますが、公務員は税金から給与をもらい、その分を社会や地域に貢献するという形で返します。

その中には小さいものから大きいものまであります。

  • 公共プロジェクトへの関与
  • 住民の生活を支える実感

公共プロジェクトへの関与

公務員技術職は、地域の発展に直結する大規模プロジェクトに携わることができます。

新しい橋や道路の建設、防災施設の整備、公園や文化施設の設計など、多くの住民が長期間にわたって利用するインフラ整備に参加できるのは大きな魅力です。

これらのプロジェクトは何十年も地域に残り続けるため、自分の仕事が形として見える達成感があります。

また、プロジェクトの企画段階から完成まで一貫して関われることも多く、技術者として総合的な経験を積むことができます。

民間企業では利益追求が優先されがちですが、公務員技術職では住民の利益を第一に考えたプロジェクトに取り組むことができるのです。

住民の生活を支える実感

日々の業務を通じて、住民の安全で快適な生活を直接支えている実感を得ることができます。

上下水道の整備により清潔な生活環境を提供したり、道路の維持管理により安全な通行を確保したりすることで、地域住民から感謝の声をいただく機会も少なくありません。

災害発生時の迅速な復旧作業や、高齢者・障害者に配慮したバリアフリー設計なども、技術者としての専門性を活かして社会貢献できる重要な業務です。

また、環境保全や省エネルギー対策を通じて、将来世代のためのより良い環境づくりに貢献できることも、公務員技術職ならではのやりがいといえるでしょう。

安定した雇用と充実した福利厚生

公務員技術職の大きな魅力は、民間企業を上回る雇用安定性と手厚い福利厚生制度です。

雇用の安定性:

  • 終身雇用制度による長期的キャリア形成
  • 景気変動や企業業績に左右されない
  • 解雇や倒産のリスクがほぼゼロ
  • 定年まで安心して働ける環境

充実した福利厚生:

  • 各種手当:住居手当、通勤手当、扶養手当、地域手当
  • 休暇制度:有給休暇(取得率高)、夏季休暇、年末年始休暇
  • ライフサポート:育児休業、介護休業、時短勤務制度
  • 保険・年金:健康保険、厚生年金、退職金制度

ライフステージ別のメリット:

ライフステージ受けられるサポート
新卒~若手住居手当、研修制度、資格取得支援
結婚・出産扶養手当、育児休業、保育料補助
子育て期時短勤務、看護休暇、転勤配慮
中高年期介護休業、健康管理支援
定年前後退職金、再任用制度

専門知識を活かしたスキルアップと多様な業務経験

技術職公務員は、専門分野の知識を存分に活用できる環境が整っています。

最新の技術や工法を導入するプロジェクトに携わることで、常に技術の最前線に触れることができ、専門性を深めていくことが可能です。

また、研修制度や資格取得支援制度も充実しており、勤務時間内での研修参加や資格試験の受験料補助なども受けられます。

さらに、定期的な異動により幅広い分野の業務を経験できるため、専門性を保ちながらもゼネラリストとしての素養も身につけることができます。

このような多角的な経験が、将来的に管理職になった際の大きな財産となり、技術者としての視野を大きく広げてくれます。

プライベートと両立しやすい側面も

災害対応や緊急事態では確かに長時間労働になりがちですが、平常時においては比較的規則正しい勤務が可能です。

多くの自治体では残業時間の削減に取り組んでおり、ワークライフバランスを重視した働き方改革が進んでいます。

また、有給休暇や特別休暇を取得しやすい雰囲気があり、家族との時間や趣味の時間を確保しやすい環境が整っています。

フレックスタイム制度や時差出勤制度を導入している自治体も増えており、個人のライフスタイルに合わせた働き方を選択できるケースも多いです。

転勤があっても住居手当や引越し費用の支給があるため、経済的な負担を軽減しながら新しい環境でのチャレンジが可能になっています。

公務員技術職とは?仕事内容と職種

公務員技術職について詳しく知りたい方のために、具体的な職種や仕事内容、国家・地方公務員の違いについて解説します。

公務員技術職の種類と主な仕事内容

公務員技術職には多様な職種があり、それぞれ専門分野が異なります。

以下の表で主要な職種と業務内容をまとめました。

職種主な業務内容特徴・やりがい
土木・道路、橋梁、河川、港湾の計画・設計・施工管理
・災害時の応急復旧・緊急対応
・都市計画、区画整理事業
・募集人数が最も多い
・社会インフラの根幹を支える
・現場から設計まで幅広いスキル習得
建築・公共建築物の新築・改修・維持管理
・建築確認申請の審査・完了検査
・耐震診断、バリアフリー化推進
・学校、病院、図書館など身近な施設
・デザイン性と機能性を追求
・創造的な職種
機械・上下水道設備の保守管理
・空調設備、エレベーターの維持管理
・公用車・重機の保守点検
・施設の安定稼働を支える
・省エネ・環境負荷低減に貢献
・縁の下の力持ち的存在
電気・電子・電力設備、道路照明の保守管理
・行政システムの構築・運用
・情報セキュリティ対策
・デジタル化推進の最前線
・IoT、再生可能エネルギー導入
・災害時の重要インフラ確保
化学・水質検査、大気汚染監視
・産業廃棄物適正処理指導
・食品衛生監視、環境アセスメント
・環境保全・公衆衛生のスペシャリスト
・科学的根拠に基づく行政運営
・実験室から現場まで多様な業務
農学・林学・農業技術普及指導
・農地基盤整備、森林保全管理
・新規就農者支援、6次産業化推進
・地域の基幹産業を支える
・自然環境と密接に関わる
・農林業の未来創造に貢献

下記の記事でも土木職について詳しく書いています↓

国家公務員と地方公務員の違いと仕事内容

国家公務員と地方公務員の技術職では、業務規模や転勤頻度などに大きな違いがあります。

比較項目国家公務員技術職地方公務員技術職
業務規模・全国規模のインフラ整備
・政策立案・制度設計
・高速道路、新幹線、空港など
・地域密着型の業務
・住民との距離が近い
・地域の実情に応じた対応
転勤頻度・2〜3年おきに全国転勤
・多様な地域での経験
・幅広い人脈形成
・比較的限定された地域
・地域に根ざした働き方
・転居を伴わない異動も多い
給与水準・やや高い傾向
・全国統一基準
・各種手当も充実
・地域手当で補完
・自治体により差がある
・住宅費など生活コスト考慮
キャリアパス・省庁間の交流
・国際機関への派遣
・政策立案への関与
・地域のエキスパート
・住民との信頼関係構築
・地域発展への直接貢献

下記の記事では公務員から公務員への転職について書いています。この記事の中で国家公務員と地方公務員の違いを掘り下げて書いているので、もう少し詳しく知りたい方はこちらもどうぞ↓

公務員と民間企業の技術職の違い

公務員技術職と民間企業の技術職には、働く目的から待遇まで様々な違いがあります。

比較項目公務員技術職民間企業技術職
目的・価値観・公共の利益最優先
・住民サービス向上
・社会全体の福祉重視
・利益追求が基本
・企業価値向上
・株主利益重視
業務プロセス・法令遵守が厳格
・透明性重視
・入札制度、議会承認など複雑
・効率性重視
・意思決定が迅速
・柔軟な業務進行
雇用安定性・終身雇用制
・景気変動に影響されない
・解雇リスクほぼなし
・成果主義
・業績により左右
・転職が一般的
給与・昇進・安定した昇給
・年功序列要素強い
・充実した福利厚生
・成果に応じた昇給
・能力主義
・インセンティブあり
技術的チャレンジ・長期的視点
・安全性・確実性重視
・前例重視の傾向
・スピード感ある開発
・革新性重視
・最新技術導入積極的

こんな人におすすめ!公務員技術職に向いている人の特徴

公務員技術職に向いている人の特徴

公務員技術職への就職を成功させるためには、自分の性格や価値観が職種に合っているかを事前に確認することが大切です。

社会貢献意欲が高い人

  • 地域社会のために働きたい強い想いがある
  • 多くの住民の生活を支えることに喜びを感じられる
  • 利益よりも社会的価値を重視したい

公共の利益を最優先に考え、地域社会のために働きたいという強い想いを持つ人に最適です。

自分の技術力や専門知識を活かして、多くの住民の生活を支えることに喜びを感じられる方であれば、日々の業務にやりがいを見出すことができます。

災害復旧で被災者に感謝されたり、完成したインフラを長年にわたって住民が利用している姿を見たりすることで、大きな達成感を得られるでしょう。

利益よりも社会的価値を重視し、将来世代のためにより良い社会基盤を築きたいという使命感を持てる人であれば、公務員技術職として充実したキャリアを歩むことができます。

安定志向で継続力がある人

  • 長期的な視点でキャリアを築きたい
  • 一つの職場で腰を据えて働きたい
  • 急激な変化よりも着実な成長を重視

長期的な視点でキャリアを築きたい人や、一つの職場で腰を据えて働きたい人には理想的な環境です。

公務員は終身雇用制度により、景気変動や業績悪化による解雇の心配がほとんどなく、安定した収入と充実した福利厚生を受けられます。

また、技術職の業務は長期間にわたるプロジェクトが多く、計画から完成まで数年から数十年かけて取り組むものも珍しくありません。

途中で投げ出さず、コツコツと着実に業務を進められる継続力と忍耐力を持つ人であれば、大きな成果を上げることができます。

急激な変化よりも、着実な成長と安定した生活基盤を重視する価値観の人にぴったりです。

調整や協調が得意な人

求められるスキル:

  • 多様な関係者との合意形成
  • チームワークを重視した業務遂行
  • 相手の立場に立った思考
  • Win-Winの関係構築リスト

多様な立場の関係者との調整業務が得意で、チームワークを重視できる人に向いています。

公務員技術職の仕事では、住民、議会、上司、同僚、業者など様々な人々との協力が不可欠で、それぞれの立場や意見を理解し、合意形成を図る能力が求められます。

また、部署間の連携や他の技術分野との協力も頻繁にあるため、自分の専門分野にこだわらず、柔軟に他者の意見を取り入れられる協調性が重要です。

相手の立場に立って物事を考え、Win-Winの関係を築くことができる人であれば、公務員組織の中でスムーズに業務を進めることができるでしょう。

ミスマッチかも?向いていない人の特徴


以下のような特徴がある方は、公務員技術職での働き方に不満を感じる可能性があります。

成果主義やスピード感を求める人

ストレスを感じやすいポイント:

  • 年功序列制度による昇進の遅さ
  • 個人成果に応じた大幅昇給がない
  • 成果給・インセンティブボーナスなし
  • 意思決定プロセスが複雑で時間がかかる

個人の成果に応じて大幅な昇給や昇進を期待する人には物足りない環境かもしれません。

公務員組織では年功序列の要素が強く、どれだけ優秀な成果を上げても、一定の勤務年数を経なければ大きな昇進は望めない制度となっています。

また、民間企業のような成果給やインセンティブボーナスは基本的になく、給与体系も安定重視で設計されています。

さらに、意思決定プロセスが複雑で、新しい提案が実現するまでに長い時間がかかることが多く、スピード感を重視する人にはストレスとなる可能性があります。

即座に結果を求め、短期間で大きな変化を実現したい人には不向きな職場環境といえます。

変化や挑戦を好む人

  • 毎日異なる刺激的業務を求める人
  • 既存の枠組みにとらわれない斬新なアプローチを好む人
  • 革新的なアイデアをすぐに実現したい人

常に新しいことにチャレンジしたい人や、革新的なアイデアをすぐに実現したい人には制約が多い環境です。

公務員組織では前例主義が根強く、新しい取り組みには慎重な検討と多くの承認プロセスが必要になります。

また、法令や規則に基づいた業務遂行が基本となるため、自由度が限られ、創造性を発揮する機会が制限される場合があります。

最新技術の導入も予算や議会の承認が必要で、民間企業のような機動性は期待できません。

毎日異なる刺激的な業務を求める人や、既存の枠組みにとらわれない斬新なアプローチを好む人には、物足りなさを感じる可能性が高いでしょう。

自主性が強すぎる人

  • 自分の判断を組織のルールより優先したい
  • 独立性を重視し、自由に仕事を進めたい
  • 個人の価値観や興味で業務を選択したい
  • 上司の指示よりも自分のペースを重視したい

組織のルールや上司の指示よりも、自分の判断を優先したい人には向かない職場です。

公務員は法令遵守が最優先で、個人の裁量よりも組織としての統一性や公平性が重視されます。

また、上下関係が明確で、年功序列の文化も残っているため、若手のうちは上司の指示に従って業務を進めることが基本となります。

自分のペースで自由に仕事を進めたい人や、独立性を重視する人には窮屈に感じられるかもしれません。

さらに、住民サービスや公共の利益を考慮した行動が求められるため、個人の価値観や興味だけで業務を選択することは困難です。

組織人としての協調性と規律性が不可欠な環境といえます。

おすすめオンライン予備校

私なら技術職の公務員になってもよさそうだ

ここまで読んで、前向きに公務員を目指す人は、オンライン予備校をおススメします。

理由は、忙しい学生や社会人には、まとまった時間がないので、自分の好きな時にオンライン受講できるオンライン予備校がピッタリだからです。

別の記事でおススメのオンライン予備校をランキング形式で紹介していますが、この記事でも1~3位を掲載します。

他の予備校も知りたいという方は下記の記事を読んでみてください。

アガルートアカデミー

出典:アガルートアカデミー

特徴

  • 月1回の学習サポートや無制限で模擬面接をしてもらえる
  • 面接カードの添削も無制限
  • オンライン講座でも通学と同じように個別のニーズに応じたサポートを受けられる

おすすめポイント

  • 公務員試験に合格した際には、受講料が全額返金される
  • 内定まで勉強を続けるためのモチベーションアップが続きやすい

合格実績

2023年度:210名

受講料金

コース名料金(税込)
2024年合格目標教養対策型カリキュラム(大卒)130,240円 期間限定20%OFF
国家総合職(教養区分)対策カリキュラム103,840円 期間限定20%OFF
高卒区分カリキュラム(国家一般職+専門職・地方初級)103,840円 期間限定20%OFF
2025年合格目標国家総合職法律区分・教養区分対策カリキュラム国家総合職(法律区分)対策カリキュラム(大卒):327,800円
国家総合職(教養・法律区分併願)対策カリキュラム(大卒):382,800円
教養+専門型ワイド・スタンダード対策カリキュラム(フル・ライト)教養+専門型ワイド対策カリキュラム/フル(大卒):327,800円
教養+専門型ワイド対策カリキュラム/ライト(大卒):272,800円
教養+専門型スタンダード対策カリキュラム/フル(大卒):294,800円
教養+専門型スタンダード対策カリキュラム/ライト(大卒):239,800円
教養型対策カリキュラム(フル・ライト)教養型対策カリキュラム/フル(大卒):184,800円
教養型対策カリキュラム/ライト(大卒):129,800円
2026年合格目標国家総合職法律区分・教養区分対策カリキュラム国家総合職(教養・法律区分併願)対策カリキュラム:478,500円
国家総合職(法律区分)対策カリキュラム:409,750円
教養+専門型ワイド・スタンダード対策カリキュラム(フル・ライト)教養+専門型ワイド対策カリキュラム/フル(大卒):409,750円
教養+専門型ワイド対策カリキュラム/ライト(大卒):341,000円
教養+専門型スタンダード対策カリキュラム/フル(大卒):368,500円
教養+専門型スタンダード対策カリキュラム/ライト(大卒):299,750円
※すべて税込み。最新の料金は公式サイトでご確認を

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スタディング

出典:スタディング公務員講座

特徴

  • スマホ学習に特化しており、教材はオンライン教材のみ
  • 1テーマ約10分での受講。通勤や通学の時間で手軽に学習を進めることができる
  • 公務員講座の相場は30万円のところ、多くの講座が10万円を切る

おすすめポイント

  • 面接相談・模擬面接・添削受け放題のみの受講も可能
  • 一次試験に合格済みで二次試験対策をしたい方や、面接に不安がある方にはおすすめ

合格実績

ホームページに合格者数の記載はありませんが、合格実績や合格体験談が多数載せられています。

受講料金

コース名料金(税込)
地方上級・国家一般職合格コース[2025年合格目標]160,000円
【コーチング対応】地方上級・国家一般職合格コース[2025年合格目標]260,000円
地方上級・市役所 教養合格コース[2025年合格目標]80,000円
【コーチング対応】地方上級・市役所 教養合格コース[2025年合格目標]180,000円
市役所・社会人経験者合格コース[2025年合格目標]80,000円
【コーチング対応】
地方上級・市役所 教養・専門合格​担任フルサポートコース​[2024年合格目標]
150,000円
【コーチング対応】
社会人経験者合格担任フルサポートコース[2024年合格目標]
121,000円
【コーチング対応】
公務員合格担任フルサポートコース[2024年合格目標]
110,000円
地方上級・市役所 教養・専門合格コース​[2024年合格目標]105,600円
地方上級・市役所 教養合格コース[2024年合格目標]52,800円
専門3科目速習コース[2024年合格目標]70,400円
社会人経験者合格コース[2024年合格目標]52,800円
地方上級・市役所 一般知能速習コース[2024年合格目標]38,000円
論文/面接速習コース(地方上級・市役所)[2024年合格目標]36,000円
※すべて税込み。最新の料金は公式サイトでご確認を

クレアール

出典:クレアール公務員講座 ≪

特徴

  • オンライン教材だけでなく、テキストや問題集を冊子でも郵送してくれる
  • もう1年サポート期間を延長できるプランあり

おすすめポイント

  • 過去問題集では、それぞれの問題にQRコードがあり、読み込むとWeb解説講義を視聴できるため、復習が効率的
  • 講義の音声をダウンロードできるので、移動中などでも学習可能

合格実績

2023年最終合格実績:313名
2022年最終合格実績:325名
2021年最終合格実績:209名

受講料金

コース名料金(税込)
1年合格 行政系公務員併願総合コース300,000円
1年合格 地方上級スタンダードコース285,000円
1年合格 地方上級ベーシックコース250,000円
1年合格 国家一般職(大卒程度)コース260,000円
1年合格 国税専門官・財務専門官コース260,000円
1年合格 裁判所一般職(事務官)コース230,000円
1年合格 東京都Ⅰ類B(行政・一般方式)コース260,000円
1年合格 特別区Ⅰ類(事務)コース260,000円
1年合格 行政系公務員専門科目パックコース240,000円
1年合格 心理系公務員パーフェクトコース350,000円
1年合格 心理系公務員スタンダードコース320,000円
1年合格 家裁調査官・矯正心理コース330,000円
1年合格 法務教官・保護観察官コース300,000円
1年合格 福祉系公務員コース290,000円
1年合格 心理系専門科目スタンダードコース290,000円
1年合格 法務教官・保護観察官専門科目パックコース260,000円
1年合格 福祉系公務員専門科目パックコース240,000円
技術系公務員2年合格コース(土木)290,000円
技術系公務員2年合格コース(建築)290,000円
1年合格 技術系専門科目パックコース(土木)220,000円
1年合格 技術系専門科目パックコース(建築)220,000円
1年合格 公安系公務員コース180,000円
行政系公務員2年合格コース320,000円
心理系公務員2年合格コース370,000円
速修 社会人経験者スタンダードコース170,000円
速修 社会人経験者SPI対応型コース140,000円
速修 社会人経験者特別区型コース155,000円
※すべて税込み。最新の料金は公式サイトでご確認を

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公務員技術職に関するよくある質問

  • Q1. 年収はどのくらい?
  • Q2. 女性でも働きやすい?直面する課題とは
  • Q3. 技術職は「勝ち組」「狙い目」って本当?
  • Q4. 悩んだ時の相談先やストレス解消法は?
  • Q5. 公務員技術職はなくなるのか?
年収はどのくらい?

公務員技術職の年収は自治体や職種により異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

新卒(大卒):年収約300-350万円
30代中堅職員:年収約450-550万円
40代係長・課長補佐級:年収約600-700万円
50代課長級以上:年収約750-900万円

国家公務員の場合、地方公務員より若干高めの傾向があります。また、土木、建築、電気、機械などの専門分野による大きな差はありませんが、資格手当や特殊勤務手当が支給される場合があります。
民間企業と比較すると、大手企業には及ばないものの、安定性と福利厚生を考慮すると決して低くない水準と言えるでしょう。

女性でも働きやすい?直面する課題とは

公務員技術職は女性にとって比較的働きやすい環境ですが、いくつかの課題も存在します。

働きやすい点
・制度面:産前産後休暇、育児休業制度が充実しており、復職率も高い
・勤務時間:残業は民間企業より少なく、有給休暇も取りやすい
・昇進機会:男女平等の人事評価制度により、実力次第で管理職を目指せる
・職場環境:ハラスメント対策が整備されている

直面する課題
・現場作業:土木や建築分野では現場監督業務があり、体力的な負担を感じる場合がある
・男性中心の職場:技術職は男性が多く、初期は馴染みにくさを感じることもある
・転勤:広域自治体では転勤があり、家庭との両立に配慮が必要
・専門知識の維持:育児休業中の技術革新についていく必要がある

近年は女性技術職員の採用・登用が積極的に進められており、働きやすさは向上傾向にあります。

技術職は「勝ち組」「狙い目」って本当?

一概に「勝ち組」とは言えませんが、確かに「狙い目」と言える側面があります。

「狙い目」と言える理由
・競争率の低さ:行政職と比べて応募者が少なく、合格しやすい傾向
・専門性の評価:技術的専門知識が重視され、やりがいを感じやすい
・社会貢献度:インフラ整備や災害対応など、社会に直接貢献できる
・転職の優位性:公務員での技術経験は民間企業でも評価される
・AI時代の安定性:現場判断や対人業務は完全自動化が困難

注意すべき点
・給与水準:民間大手企業と比較すると決して高額ではない
・責任の重さ:公共事業の失敗は社会的影響が大きい
・予算制約:理想的な技術を採用できないことがある
・政治的影響:政策変更により業務方針が変わることがある

「勝ち組」かどうかは個人の価値観によりますが、安定性と専門性を活かしたい人には確実に「狙い目」の職種です。

悩んだ時の相談先やストレス解消法は?

職場内の相談先
・直属の上司・先輩:技術的な悩みや業務上の課題
・人事担当者:人間関係や労働条件に関する問題
・職場のメンター制度:新人職員向けの相談体制
・労働組合:待遇改善や職場環境に関する相談

職場外の相談先
・技術士会・建築士会等:専門分野の職能団体での情報交換
・公務員共済組合:健康相談やメンタルヘルス支援
・自治体職員向けカウンセリング:専門カウンセラーによる相談
・同期・同職種のネットワーク:同じ立場の人との情報共有

効果的なストレス解消法
・技術研修・資格取得:スキルアップによる自信回復
・趣味・スポーツ:仕事とは異なる分野での達成感
・ボランティア活動:社会貢献による充実感
・読書・学習:新しい知識習得によるリフレッシュ

重要なのは一人で抱え込まず、適切な相談先を見つけることです。

公務員技術職はなくなるのか?

結論から言えば、公務員技術職が完全になくなることはありませんが、業務内容や求められるスキルは大きく変化していくと予想されます。

なくならない理由
・現場判断の必要性:災害対応、安全確認など人間の判断が不可欠
・住民対応:説明責任や合意形成には人間のコミュニケーション能力が必要
・法的責任:公共事業の最終責任は人間が負う必要がある
・政策立案:技術的知見に基づく政策判断は専門職員の役割
・緊急時対応:予期しない事態への対処には柔軟な思考力が必要

変化する業務内容
・デジタル化の推進:AI・IoT技術を活用した業務効率化
・データ分析重視:ビッグデータを活用した政策立案
・新技術への対応:再生可能エネルギー、スマートシティ等の新分野
・マネジメント重視:技術的専門性に加え、プロジェクト管理能力が重要
・市民協働:住民参加型の事業推進スキルが求められる

今後求められるスキル
・IT・デジタルリテラシー:最新技術の理解と活用
・コミュニケーション能力:多様なステークホルダーとの調整
・継続学習力:技術革新に対応する学習意欲
・課題解決力:複雑な社会課題への対処能力

公務員技術職は「なくなる」のではなく、「進化する」職種と捉えるのが適切でしょう。変化に対応できる技術職員には、むしろ今後も安定した需要が見込まれます。

まとめ

公務員技術職の実態について解説しました。

まとめると次のとおり↓

  • 技術職は「きつい」と言われる理由には、責任の重さ長時間労働人間関係のストレス頻繁な異動などがある
  • 一方で社会貢献のやりがい、安定した雇用、充実した福利厚生、専門性を活かせる環境などのメリットも豊富
  • 土木、建築、機械、電気など多様な職種があり、国家公務員と地方公務員でも特色が異なる
  • 向いている人は社会貢献意欲が高く安定志向向いていない人は成果主義やスピード感を重視する傾向

理系の皆さんは民間企業も含めて多くの選択肢があるはず。

公務員技術職の光と影の両面をしっかりと理解した上で、自分の価値観に合った進路を選択することが大切です。

情報収集を丁寧に行い、納得のいく職業選択ができることを願っています!

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