「自分の年金額、実際いくらになるんだろう」
そんな疑問を抱えたまま、なんとなく老後を迎えるのは不安ですよね。
実は年金額は、公的なツールを使えば自分でも簡単に試算できるんです。私も現役の頃、初めて試算したときは「意外とこんな感じか」と数字で安心できました。
この記事では、公的年金シミュレーターとねんきんネットの使い方、モデルケースでの試算例を、元公務員でFP2級を持つ筆者が解説します。
■ この記事でわかること
- 公的年金シミュレーターの使い方
- ねんきんネットでできること
- 勤続年数別のモデルケース試算
公務員の年金額は自分で試算できる


年金の見込み額って、どうやったら分かるの?



厚生労働省が公開している無料のツールで、誰でも試算できるんですよ。
年金額は複雑な計算式で決まりますが、専門知識がなくても大まかな見込み額を確認できる公的なツールが用意されています。
まずはその使い方から見ていきましょう。
「公的年金シミュレーター」の使い方


公的年金シミュレーターは、厚生労働省が運営する無料の試算ツールです。
生年月日や年収、勤続年数などを入力するだけで、将来の年金見込み額がグラフで表示される仕組みになっています。
- 生年月日
- これまでの勤続年数と今後の見込み年数
- おおよその年収
スライダーを動かすだけで金額が変わるので、働き方を変えた場合のシミュレーションも直感的に試せます。
より詳しい試算をしたいなら「ねんきんネット」


シミュレーターは手軽ですが、あくまで概算です。実際の加入記録に基づいた正確な見込み額を知りたいなら「ねんきんネット」の利用がおすすめです。
登録には基礎年金番号が必要ですが、一度登録してしまえばいつでも自分の年金記録を確認できるようになるので、早めの登録がおすすめです。
モデルケースでシミュレーションしてみた





実際どのくらいの金額になるのか、具体例で見てみたい!



いいですね。勤続年数別に2パターン試算してみましょう。
ここからは、実際にシミュレーターで試算した際のイメージを、モデルケース形式でご紹介します。
大卒総合職・35年勤務の場合
大学卒業後すぐに公務員として採用され、65歳まで35年ほど勤務したケースを想定します。
老齢基礎年金と老齢厚生年金、年金払い退職給付を合わせて、月額の見込み額は20万円前後になることが多いです。
実際に私がFPの勉強を始めた頃、自分の見込み額を初めて試算したときも、だいたいこのくらいの水準でした。
高卒採用・40年勤務の場合
高校卒業後すぐに採用され、65歳まで40年ほど勤務したケースも見てみましょう。
勤続年数が長くなる分、老齢厚生年金の部分が積み上がりやすく、月額の見込み額は先ほどのケースよりやや高めになる傾向があります。
そのシミュレーション結果は平均と比べて多い?少ない?


シミュレーターに表示された金額を見て、「これって多いのか少ないのか、正直よく分からない」と感じませんでしたか。
実は、自分の試算額だけを眺めていても、それが老後の生活として十分なのかどうかは判断できません。世間の平均や、同じような勤続年数の人がどのくらいもらっているかと比べて、初めて自分の立ち位置が見えてきます。
公務員の年金は、勤続年数35年前後で月20万円前後というのが一つの目安です。試算結果がこれより大きく下回っている場合は、勤続年数や年収の入力条件を見直してみると、より実態に近い数字が見えてきます。
自分の試算額が平均と比べてどうなのか、勤続年数・役職別のモデルケースと合わせて詳しく整理した記事がこちらです。


シミュレーターの数字、内訳まで理解できていますか?


試算結果に「老齢厚生年金」「年金払い退職給付」といった項目が並んでいても、それぞれが何を意味するのか、正直よく分からないまま眺めていませんか。
実は、この内訳を理解しているかどうかで、将来のお金の計画の立てやすさは大きく変わってきます。
公務員の年金は、国民年金・厚生年金・年金払い退職給付という3階建ての構造でできていて、それぞれ計算の仕組みも受け取り方も異なります。
数字の意味を先に押さえておくことで、試算結果を見たときの安心感がまったく変わってきます。制度の全体像は、こちらの記事で詳しく整理しています。


まとめ|シミュレーション結果を踏まえて今からできること


年金相談の現場で長年感じてきたのは、「試算してみたら安心した」という人と、「試算してみたら不安になった」という人の差は、実はその後の行動でしか埋まらないということです。
公的年金シミュレーターとねんきんネットを使えば、誰でも自分の年金見込み額を確認できます。ここまで読んでくださった方なら、もう操作の仕方に迷うことはないはずです。
大切なのは、数字を見て終わりにしないことです。「思ったより少ないかも」と感じたなら、その気づきこそが行動を変える一番のきっかけになります。逆に「思ったより多い」と感じた方も、退職金という別のお金をどう活かすかまで考えておくと、老後の安心はもう一段階上がります。
年金の数字と向き合えたあなたなら、次のステップにもきっと前向きに取り組めるはずです。退職金をどこに相談すればいいか迷っている方は、ぜひ次の記事も読んでみてください。
試算した金額をもとに、退職金の運用先をどう選べばいいか迷っている方は、こちらの記事が参考になります。




はごもち
- 元役所勤務
- 某県庁へ出向
- 1級土木施工管理技士取得
- ファイナンシャルプランナー取得
- 20年近く公務員として働き早期退職
- 現在はwebライターやブロガーとして活動
- 公務員を続ける人・辞めたい人・なりたい人を応援!
