2024年8月15日の建通新聞によると、2024年度の1級土木施工管理技士の受験者が前年度と比べると1.55倍(32,931人→51,193人)になりました。
また、合格者も1.39倍(16,311人→22,705人)と大きく増えているとのこと。
この理由は、今回から受験資格が見直されたためであり、19歳以上であれば実務経験がなくても受験できるようになりました。
ですので、合格者の年齢構成が19~24歳で17.1%と前年度より10.6%もアップ。
25~29歳も28.8%となり前年度より5.5%アップしているのです。
例えば、新入社員に1次検定を受験させ合格すると、3年後には二次検定が受けることができます。
会社には一級土木施工管理技士が増え、下請契約が多額となる工事に必要な「監理技術者」を任せることができたり、一級土木施工管理技士を配置することが義務付けられている工事を受注しやすくなります。
※請負代金が4,500万円以上の公共工事(建築工事一式の場合は7,000万円以上)では、一級の資格が必須です。
ですので企業側にとっても1級土木施工管理技士は重宝しているのです。
1級土木施工管理技士の受験資格が令和6年度から変わる
先ほども述べたとおり今回の令和6年度から受験資格が変わりました。
新受験資格と旧受験資格は次のとおりです。
・第一次検定・・・19歳以上
・第二次検定・・・下記の①②いずれか
①1級第一次検定合格した後、下記のいずれかに該当
・実務経験5年以上
・特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
(発注者側の経験は特定実務経験には該当しない)
・監理技術者補佐としての実務経験1年以上
②2級第二次検定合格した後、下記のいずれかに該当
・実務経験5年以上
(1級第一次検定合格者に限る)
・特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
(1級第一次検定合格者に限る)
・4年制の大学を卒業している方は、
①土木関係の学科を卒業してれば3年以上の実務経験
②土木関係の学科以外であれば4年6か月以上の実務経験
・高専卒の方は、
①5年以上
②7年6か月以上
・高卒の方は、
①10年以上
②11年6か月以上
これから分かるように、若い人でも受験が可能となっています。
理由は、受験者数・合格者数が長いあいだ減ってきたことを受け、制度を見直し受験者を安定的に確保するためです。
1級土木施工管理技士をとるメリットとは
最初に述べた監理技術者を任せられるなど会社側にはもちろんですが、個人にもメリットがあります。
1級土木施工管理技士をとる個人のメリット
- 昇進、昇給しやすい
- 転職に有利
- 将来性がある
①昇進、昇給しやすい
理由はもちろん、大きい仕事が任せられるようになるからです。
会社によっては、資格手当があったり、資格保有者を優先的に昇進させる制度があったりします。
このように会社への貢献度が上がりますから、給与は増えるし、さらに経験をつむことで昇進が加速していきます。
②転職に有利
土木市場において、1級土木施工管理技士は引く手あまたです。
1級土木施工管理技士を持っている人は、即戦力として期待されるため、転職活動が有利に進みます。
キャリアアップのために、大手建設会社やゼネコンなどに転職をしたいと考えているという方にはぜひ所有しておきたい資格です。
③将来性がある
高度経済成長期につくられた建設物が老朽化しているいま、インフラの定期的なメンテナンスや取りこわしが進められています。
これらのインフラはなくならないので、仕事もなくなることはありません。
こういう点で将来性のある仕事ということができます。
勉強が苦手だからとあきらめないほうがいい理由
1級土木施工管理技士は、勉強が得意な方しか受からないわけではありません。
私が一緒に仕事をしていた土木業者さんでは高卒、中卒の方が多くいましたが、しっかり1級土木施工管理技士を取得している方が多くいました。
なぜ勉強が苦手でも合格できるのかというと、自分が興味のある内容だからです。
学校の勉強は、興味を持てなかったから、やる気にならなかっただけ。
学生のときの経験によって「自分は勉強が苦手だから」とあきらめないでほしいのです。
おすすめ通信講座
「働きながらだと勉強する時間がない」「勉強が苦手だからテキストを読む気にならない」
そんな方には、通信講座をおススメします。
私の別の記事では、1級土木施工管理技士をとるためのおススメ通信講座6社をランキング形式で紹介しています。
そちらも参考にしてください。
また、この記事でも比較表を下に貼りますので、こちらから申し込みをしてみてください。
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まとめ:1級土木施工管理技士をいま受けるべき理由
1級土木施工管理技士は国家資格です。
難関資格といえるので、取得すると土木業界で重宝され、高収入やキャリアアップが目指せます。
そんな資格がいま、少しずつハードルが低くなり若い年齢でも取得が可能になってきています。
決して難易度が低くなったわけではないので、ある程度の学習は必要です。
上で紹介している通信講座を受講し、確実に合格しましょう。