厳しい上司や、苦手な同僚がいる…職場の人間関係をよくするにはどうしたらいいかなぁ
職場の人間関係は、自分では選べないものなので、厳しい上司や性格が合わない同僚と一緒になってしまうと、毎日の仕事が憂鬱になってしまいますよね。
私も同じように悩んでいましたが、自己肯定感を高めることで、気持ちがとてもラクになりました。
この記事では「自己肯定感とは」「自己肯定感がもたらしてくれる効果」「自己肯定感の高め方」について、藤井英雄さんの著書『マインドフルネスと7つの言葉だけで自己肯定感が高い人になる本』を基に解説しています。
この記事を読むと自己肯定感が高まり、職場の人間関係の悩みが解決するのでぜひ最後までご覧ください。
自己肯定感の意味と高め方
そもそも自己肯定感とは何でしょうか?
自己肯定感とはあるがままの自分を肯定できることです。
自己肯定感が低いとなにが起こると思いますか。
それは「自分の代わりに自分を肯定してほしくて、他人に依存してしまう」「批判を恐れたり、他人に褒められたくて、勝手に忖度したりする」また「偽りのパワーがほしくて、他人を支配したくなる」などの感情や行動が生じます。
その行動の例がいじめやDVです。または肯定できない気持ちを緩和させるために、アルコールやギャンブルで現実逃避します。
「そんな大げさな」と思ったかもしれませんが、職場の人間関係が上手くいかないのも、相手に対して期待や依存があるからかもしれません。
では、自己肯定感を高めるには何をすればいいのでしょうか。
答えはマインドフルネスです。
マインドフルネスとは、今ここで現実や自分の思考や感情にリアルタイムにかつ客観的に気づいていることです。
ではなぜ思考や感情に気付くことが、自己肯定感を高める効果があるのか。
それは今「恐れている」「後悔している」と気づくと、そういったネガティブな思考を手放して、前向きに考えられるチャンスがやってくるから。
ネガティブ思考が頭の中で垂れ流し状態だと「あるがままの自分を肯定できる状態」には、なれるはずがありません。
ネガティブな思考に気づいてただ見るだけで、その思考は沈静化し、やがて消えていきます。
またネガティブな思考に気づくことで、自分の無自覚な行動パターンの原因となっている過去の出来事やその解決方法が、思いつくかもしれません。そうなると自分のストレスから解放されて、楽な気持ちで生きていくことができるんです。
このことから、マインドフルネスを習得することで、自己肯定感を高め、自分の感情や他人に振り回されない、自分にとっての幸せな人生を生きることができるようになります。
マインドフルネスの修行
マインドフルネスを習得するためにするべき修行が2つあるのでぜひ試してみてください。それが次の2つです。
- ラベリング
- 実況中継
ラベリングとは自分の感情にペタペタとラベルを貼ること。
例えば「今腹が立っているな」と思ったら「怒り」のラベルを、「今嫌な気持ちになっているな」と思ったら「嫌悪」のラベルを貼ります。
実況中継とは自分の感情を実況中継してみること。
例えば野球やサッカーのスポーツ中継のように「おっと、だんだんと沸々と体の中が熱くなってきた!これは怒りだ‼︎これは侮辱されて辛い思いからきているのか?!さぁ彼はどうする?!」というようにやってみます。ここで主語を、俺や私じゃなく、彼や彼女のように三人称にすると、より客観性を持たせることができます。
なぜこの2つがいいのかというと、繰り返しになりますがネガティブな感情を客観的に見られることで冷静に物事を見れてネガティブ感情が沈静化し消えていくからです。
ネガティブな思考を脳内で垂れ流し状態にすると、ネガティブな出来事を引き寄せる。なぜなら「失敗するんじゃないか」と恐れると緊張して自分の力が発揮できず、本当に失敗する確率が高くなってしまいます。
客観的に自分を見ることで冷静に物事を運べるので失敗がぐんと減って、成功することが増えていくということです。
なかなか客観的にじぶんを見れてない。必要なときに気づける方法はないのか!?
そう、気づくことが大事だと分かっていても、感情に支配されてしまうもの。
気づける時間をなるべく長く、しかも必要な時に保ち続ける方法があります。
7つのアファメーション
アファメーションとは肯定的自己宣言であり、「自分の理想の姿を思い描き、すでにそうなったと想像して高らかに宣言する」ことです。
次の7つを毎日、高らかに宣言します。そして実践します。
- 私は今気づいています
- 私は今愛に包まれています
- 私は今あらゆることに感謝しています
- 私は今自分自身を愛しています
- 私は今愛に満ち溢れています
- 私は今自由自在に生きています、私は今ワクワクしています
- 私は今最高に幸せです
この中から実践しやすいと思ったものを説明します。
私は今気づいています
自己肯定感を高めて、幸せに生きるためには、今の思考や感情に気づく必要があります。
そのために自分が陥りやすい思考パターンを知っておくと気づきやすくなります。
例えば思考パターンには次のようなものがあります。
これらの中に幼少期から大人になるまでに、自分を守るために植え付けられた、あなたの思考パターンがあるかも。
今もなお、そこに囚われているため「〜するべき」「〜しなければならない」などの気持ちで、自分も他人も縛るようになっていることも。
このパターンを知ることで、実況中継をする時にも
「おっと、彼は遅刻してきた相手を許せずに怒りが湧いてきた!あっこれは前にも同じことで怒りが湧いていたぞ!彼は遅刻して相手に迷惑をかけるべきではないと親から育てられたから、相手にも許せないんだ!ついに気づいたぞ!!さぁ彼はどうする!?」
と自分の無自覚な思考パターンを知り解決方法が見つかるかもしれません。
私は今あらゆることに感謝しています
なぜ感謝することが自己肯定感を高めるのでしょうか。
それは感謝があるがままの状態を肯定するものだからです。
ネガティブな出来事も自分が愛に満ち溢れていると思っていたら、難題ではなくて、潜在意識が気づきを得るために与えてくれた課題として、受け止めることができます。その課題から私たちが学び尽くすことで、また課題を与えてくれてくれたことや学べたことに対しての感謝が生まれます。
全てを肯定する感謝のパワーで自己肯定感が高まっていくのです。
この感謝のパワーをすぐに実感したい人は、苦手な人に感謝の念を送ってみてください。
苦手な人に対して「嫌いだ」と思うと態度や言動に不自然な緊張やひずみが生じそれを相手が感じとってお互いに嫌いあってしまう。そこで直接、感謝の言葉を言わなくてもいいので、相手に感謝の念を送ったり、相手の笑顔を想像するだけで、スムーズな人間関係が築けるようになります。
すぐに効果があるので、試してみてくださいね☆
自分を愛しています、私は愛に満ち溢れています
自分を愛するとはあるがままの自分を客観視して理解することです。
あるがままの自分を理解できれば、「そんな自分でもまっいいか」と考えるチャンスが生まれます。
あるがままの自分を愛せないと、他人から愛されるような自分になろうとする。
他人から愛されることは相手次第なので自分にはどうしようもできないし正解がありません。ゴールのないマラソンを走っているようなものです。
何かがないと幸せになれないと思って、その何かに執着しているのなら、「執着」というラベルを貼って観察しましょう。すると執着が小さくなっていくんです。
それがありのままの自分を愛するということです。
また、自己肯定感が低い人が一番欲しいものはなんでしょうか?
答えは他人からの賞賛と評価です。
理由は1つ、自分でありのままを愛せないので、他人から愛してもらうしか満足できないからです。
誰かに愛してもらいたいから、他人から愛されている人を見ると妬みや恨みが生まれます。
また自分を大切にしてくれない人、つまり叱責してくる上司や自分に対して態度の悪い同僚に対して、怒りが湧くわけです。
そんな人が自己肯定感を高めるためには、まず妬みや恨みに気付くこと。すると手放せます。
そして妬みや恨みをもっていたり嫌いな人に対してもできる、人間関係をスムーズにする方法が2つあります。
1つ目は先ほどと同じですが、苦手な相手に感謝の念を送り、幸せを願うんです。
単に相手の笑顔を想像してみることから始めても効果があるらしいです。
2つ目が相手が話しているときは話の腰を折らずに最後までじっくり聞いてあげることです。
なぜこれが関係性を良くするのかというと、話を聞いてくれる相手は「自分のことを重要だと思ってくれている」と感じるからです。
確かにスマホを見ながら話を聞かれたり途中で話を遮られたり、すぐに的外れなアドバイスをされたりすると、「じぶんの話がつまらないのかな」「この人にとって自分は適当に扱う存在なんだな」と思ってしまいますよね。
ですので、人間関係をスムーズにするためには、相手の話を聞くとき、自分の意見を心の中でまとめたり、「どう反論しようか」「どうアドバイスをしようか」など考えたりはせずに、じっくり耳を傾けてみましょう。
自己肯定感を高くする方法のまとめ
以上が自己肯定感を高くするための方法になります。
自己肯定感を高めることが、人が幸せに生きるためのたった1つの方法です。
そのために今ここを生きて、目の前の課題に集中し、自分を愛するのです。
ラベリングや実況中継、7つのアファメーションを習慣化して、幸せに溢れた人生を生きましょう!
この本が気になった方はぜひ手に取ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。