定年後の過ごし方、同じ公務員の仲間はどうしているんだろう——
そんな疑問を持ちながら、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
長年、地域のために働いてきた。定年を迎えて、さあこれからは自分の時間——そう思ったはいいけど、正直、何をすればいいかよくわからない。
旅行?趣味?それとも再雇用?みんなが何をしているのか、気になって仕方がない。
そのモヤモヤ、とてもよくわかります。
公務員は民間と比べて退職後の情報が少なく、「周りがどうしているか」が見えにくい環境にあります。だからこそ、データをもとに「みんなの定年後」を把握しておくことが、自分の選択に自信をくれます。
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定年後の過ごし方ランキングTOP5|シニア1,000人調査の結果


定年後って、みんな実際に何をして過ごしてるんだろう?



ソニー生命が全国1,000人のシニアに調査した結果があるので、そのリアルなデータを見ていきましょう。
「定年後の過ごし方」といっても、人によって全然違います。
まずは実際のデータをもとに、同世代のシニアがどんな過ごし方を選んでいるのかを確認していきましょう。
【1位】旅行(45.3%)|定年後に最も人気の過ごし方
定年後の楽しみとして、約2人に1人が「旅行」を選んでいます。
ソニー生命「シニアの生活意識調査2024」によると、支持率は45.3%で、前年より5.4ポイントも上昇しました。
現役中は「行きたいけど休みが取れない」と後回しにしていた旅行を、時間の自由が生まれた定年後にようやく楽しめるようになる——そんな解放感が、支持率の高さに表れているんだと思います。
公務員は職務の性質上、長期の連休を取りにくいポジションの方も多かったはずで、旅行への積み上がった欲求は特に大きいかもしれません。
【2位】テレビ・動画鑑賞(39.9%)|気軽に始められる定番の楽しみ
支持率39.9%で2位に入ったのが「テレビ・ドラマ」の鑑賞です。
自宅でできる、お金がかからない、体力も問わない——この三拍子が揃っているのが強みです。
最近はNetflixやAmazonプライムなどの動画配信サービスが普及し、映画・ドラマ・ドキュメンタリーなど選べるコンテンツが格段に増えました。
「毎週楽しみにしているドラマがある」という状態が、生活のリズムづくりにも役立っています。
【3位】グルメ・食べ歩き(28.1%)|お金をかけずに楽しめる趣味
「グルメ」が3位に入ったのは、食の楽しみが日常の中にすでにあるからでしょう。
特別な準備が不要で、近所のランチから旅先での名物料理まで、スケールを自由に変えられるのが魅力です。
外食が趣味になると、「あのお店に行ってみよう」という小さな目標が生活の中にできます。
目的のある外出は引きこもり防止にもなりますし、一緒に行く相手がいれば自然に人とのつながりも生まれます。
旅行との組み合わせで「食の旅」として楽しむ方も多く、定年後の生活に彩りを加えてくれる過ごし方のひとつです。
【4位】映画鑑賞(25.9%)|シニア割引でお得に楽しむ方法
映画鑑賞は男性シニアに特に人気が高く、男性だけで見ると3位(28.8%)にランクインしています。
映画館での体験は自宅とは違う没入感があり、定期的に「外に出る理由」にもなります。
多くの映画館では60歳以上を対象にしたシニア割引を設けており、通常料金より安く楽しめます。
- 一般的なシニア割引:60歳以上で1,200〜1,300円程度
- TOHOシネマズ「シニア」:60歳以上で1,300円(通常1,900円〜)
- イオンシネマ「シニア割引」:60歳以上で1,200円
月に数回通っても負担が少ないのが嬉しいところ。映画好き同士のコミュニティに入れば、感想を語り合える仲間もできます。
【5位】読書(22.3%)|脳の老化予防にも効果的な習慣
読書は、静かに一人で楽しめる趣味として定年後に人気があります。
現役中は「読みたい本があっても時間がなかった」という方が、定年後にじっくり本と向き合えるようになるケースも多いようです。
活字を追い、内容を理解し、考える——この一連の行為が脳への刺激になり、認知機能の維持に役立つとされています
。図書館を活用すれば費用もほぼかからないため、年金生活に入ってからも続けやすい趣味です。
ランキング上位に入らなかった「本当に充実できる過ごし方」とは





旅行やグルメが人気なのはわかったけど、それだけで定年後って充実するのかな?



実はランキング上位の楽しみを続けるためにこそ、もう一つ大事な準備があるんです。
旅行、グルメ、映画——どれも素晴らしい過ごし方です。
ただ、これらを長く・安心して楽しみ続けるためには、ある「土台」が欠かせません。ここからは、その土台について正直にお伝えします。
体験してよかったこと1位は「旅行」でも、お金の準備なしでは続かない
「体験してよかったこと」でも旅行が1位に輝いているように、定年後の豊かさと旅行は切り離せません。ただ、旅行を楽しむためには当然お金がかかります。
同じ調査によると、旅行にかける月の平均費用は3.2万円。年間に換算すると約38万円です。これを20年続けるだけで、旅行だけで760万円が必要な計算になります。
「行きたい場所があるのに、お金が心配で動けない」という状況は、退職後の充実とは正反対の状態です。楽しみを我慢しない定年後を送るためには、現役のうちから資産の土台を作っておくことが、遠回りのようで一番の近道です。
定年後に充実している人がひそかにやっていること
定年後に生き生きしている人を見ていると、ある共通点があります。趣味の豊かさや人柄の話ではありません。
- 退職前から「お金の勉強」を始めていた
- 退職金の使い道を、退職前にある程度考えていた
- 年金以外の収入源(資産運用など)を意識して準備していた
つまり、「退職してから考えよう」ではなく、現役のうちにお金の不安を小さくしておいた人が、定年後に安心して好きなことに向き合えているんです。公務員は退職金や共済年金の制度がしっかりしている分、「どうせ大丈夫」と油断しがちですが、充実している人ほどその油断を持っていません。
【番外編】資産運用・投資の勉強|お金の余裕が全ての楽しみを支える
旅行でも、グルメでも、映画でも、「お金の心配がない状態」で楽しむのと「節約しながら」楽しむのでは、充実度がまるで違います。
だからこそ、定年後の過ごし方ランキングに「資産運用の勉強」を加えておきたいのです。投資というと難しく聞こえるかもしれませんが、最初の一歩は「正しい知識を得ること」だけ。まとまったお金を動かす前に、基礎を学ぶ時間を取ることが大切です。
楽しみを支えるお金の余裕は、知識から生まれます。無料で参加できる投資セミナーや資産運用の勉強会も増えており、学び始めるハードルは以前より大きく下がっています。
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定年後にやってはいけない過ごし方5選





楽しみ方はわかったけど、逆にやったらまずいことって何があるんだろう?



知らないままやってしまいがちな落とし穴が5つあります。どれか当てはまっていないか、チェックしてみてください。
充実した定年後を送るためには「何をするか」だけでなく、「何をしないか」も大切です。
ここでは、定年後に後悔しやすいNG行動を5つ取り上げます。
年金だけを収入源にして何もしない
年金だけで生活できると思っていると、現実とのギャップに後から気づくことになります。
総務省の家計調査(2023年)によると、65歳以上の夫婦世帯の月間支出は約28.2万円。年金収入との差し引きで毎月約3.4万円の不足が生じています。
この不足が30年間続けば、累計で1,200万円以上になる計算です。公務員は民間より年金水準が高めとはいえ、年金はあくまで「土台」であり、それだけで老後のすべてをまかなうのは現実的ではありません。
退職金を銀行預金に置いたままにする
退職金を受け取ったとき、「とりあえず安全な定期預金に」と考える方はとても多いです。
でも、預金に置いたままにすることが、実は最もリスクが高い選択になっている時代です。
現在の物価上昇率(2〜3%台)に対して、メガバンクの定期預金金利は大きく見劣りします。
名目上の残高は変わらなくても、モノの値段が上がり続ける中では、お金の「実質的な価値」は年々目減りしていきます。
これをインフレリスク(物価上昇によってお金の価値が下がるリスク)と呼びます。
「何もしていない」ように見えて、インフレというリスクだけはしっかり受けているのが預金のまま放置した状態です。
退職金の使い道については、受け取る前から少しずつ勉強しておくことをおすすめします。
生活リズムを崩して引きこもる
定年直後は「やっと自由になれた」と感じて、意図的に何もしない時間を楽しむのは自然なことです。
ただ、それが1か月、2か月と続くと、生活リズムが崩れてきます。
毎朝決まった時間に起きる必要がなくなると、睡眠が乱れ、食事の時間も不規則になり、外に出る機会も減っていきます。
体を動かす量が減れば体力が落ち、人と話す機会が減れば気力まで落ちていく——このサイクルに入ると、抜け出すのが思いのほか大変です。
人との交流を断つ
定年後に孤独感を感じる男性は、想像以上に多くいます。
ISSP調査によると、友人が1人もいない60代男性は約36%。同世代の女性(19%)と比べて約2倍の水準です。
仕事を通じて保たれていた人間関係が、退職と同時に一気に薄くなるのが男性の特徴です。
公務員の場合、職場の同僚との関係が退職後も続きやすい一方で、「職場以外のコミュニティ」を持っていなかった方は、退職後に孤立しやすい傾向があります。
お金の計画を立てない
「何となく大丈夫だろう」という感覚で定年を迎えると、数年後に現実と向き合うことになります。老後のお金は、計画なしに「なんとかなる」ものではありません。
老後の家計管理で押さえておきたいポイントは次の通りです。
- 毎月の収入(年金額)と支出を把握する
- 退職金の運用方針をあらかじめ決めておく
- 医療・介護などの急な出費に備えた緊急資金を確保する
- インフレに対応できる資産を一部用意する
特に退職前後は、銀行や証券会社からの営業が増える時期です。
知識がない状態で「いい話」に乗ってしまい、退職金を大きく減らしてしまうケースは実際に起きています。
計画を立てることは、リスクを避けるための一番の防衛策です。
定年後に充実している人・していない人の差はどこにあるか





同じように定年を迎えているのに、なんで充実度がこんなに違うんだろう。



じつは「退職後に何をするか」より、「退職前から何を準備していたか」のほうが大きく影響しています。
定年後の生活の充実度は、ある日突然決まるものではありません。
退職前から少しずつ積み上げてきたものが、退職後に「差」として現れてきます。
毎日が充実しているシニアに共通する3つの習慣
定年後も生き生きと過ごしているシニアを見ていると、特別な才能や人脈があるわけではありません。
共通しているのは、日常の中に「小さな習慣」があることです。
①外に出る理由を毎日作っている
趣味でも、買い物でも、散歩でも——「今日外に出た」という事実が、体と気持ちを動かし続けます。目的のある外出が、引きこもりの予防にもなっています。
②お金の不安が小さい
毎月の収支を把握していて、「このまま生活できる」という見通しがある人は、気持ちに余裕が生まれます。お金の不安がないと、新しいことに挑戦しやすくなるのです。
③仕事以外のコミュニティを持っている
退職後も「話せる仲間がいる」状態を保っている人は、孤独感を感じにくく、精神的な安定感が違います。趣味の集まりでも、地域の活動でも、何かしら「居場所」があることが大切です。
「やることがない」と感じる人が陥るパターン
定年後に「毎日が暇でつらい」と感じてしまう人には、退職前から見えていたパターンがあります。
まず多いのが、「退職したら考えよう」と先送りにしてきたケースです。
趣味も、人間関係も、お金の準備も、すべて退職後にスタートしようとするため、何も準備がないまま急に自由な時間だけが増えてしまいます。
「仕事だけが自分の居場所だった」タイプの人も要注意です。
公務員として20年・30年、責任ある仕事をまっとうしてきた方ほど、仕事への打ち込み方は立派なのに、それ以外の時間の使い方を考えてこなかった分、退職後にぽっかり穴が開いてしまいます。
「やることがない」は才能の問題ではなく、準備の問題です。
今からでも遅くはありませんが、早く気づくほど選択肢が広がります。
定年後のお金の不安をそのままにしてはいけない理由





年金もあるし、退職金もあるし、お金の心配はそんなに必要ないんじゃないの?



その「大丈夫」が一番危ない考え方なんです。数字で見ると、現実はかなり違います。
「なんとかなる」と思っていたのに、数年後に焦り始める——そのパターンを防ぐために、まず現実の数字を正直に見ておきましょう。
老後に必要な生活費の現実(総務省データより)
老後の生活費について、総務省の家計調査(2023年)に具体的な数字が出ています。
| 世帯タイプ | 月間支出(目安) | 主な内訳 |
|---|---|---|
| 65歳以上・夫婦のみ世帯 | 約28.2万円 | 食費・住居費・保険医療費など |
| 65歳以上・単身世帯 | 約15.7万円 | 食費・住居費・交通費など |
この金額には旅行や趣味の費用はほとんど含まれていません。
「普通に生活するだけ」でこれだけかかる、という実態です。
ここに旅行・医療・介護・住宅のリフォームなどが乗ってくると、必要な金額はさらに増えます。
年金だけでは月々いくら不足するのか
同じ家計調査をもとに、年金収入との差を見てみましょう。
65歳以上の夫婦のみ無職世帯では、実収入(主に年金)が約24.8万円なのに対し、支出は約28.2万円。毎月約3.4万円が不足する計算です。
| 世帯タイプ | 月間不足額(目安) | 30年間の不足総額 |
|---|---|---|
| 夫婦のみ無職世帯 | 約3.4万円 | 約1,224万円 |
| 単身無職世帯 | 約2〜3万円 | 約720〜1,080万円 |
公務員は共済年金(現・厚生年金)の水準が民間より高めのため、不足額がこれより小さいケースもあります。
ただ、退職金でこの穴を毎月埋め続けていけば、いつか底をつきます。
年金を「完全な収入」ではなく「土台の一部」と捉えて、残りをどう補うかを考えることが老後の安心につながります。
退職金を「ただ預ける」だけでは資産は守れない
退職金を受け取ったとき、約5割の人が預貯金を選ぶという調査があります(投資信託協会調べ)。
安心感はわかりますが、今の時代は「預けるだけ」では資産を守れない状況になっています。
2023〜2024年にかけて物価上昇率は2〜3%台で推移しています。
一方、メガバンクの定期預金金利は物価上昇率を大きく下回る水準です。
名目上の残高は変わらなくても、モノの値段が上がり続ければ、お金で買えるものの量は年々減っていきます。
退職金の全額を運用する必要はありませんが、一部を物価上昇に対応できる形で持っておくことが、長期的な安心につながります。
「何もしない」ように見えて、静かに資産が目減りしているのが預金放置の実態です。
退職金をどう動かすかを、無料で学べる方法があります。まずは情報収集から始めてみてください。


お金の不安を解消したシニアがまず始めたこと





お金の準備が大事なのはわかったけど、何から手をつければいいんだろう。



実際に行動に移したシニアの多くが、まず「学ぶこと」から始めています。難しく考えなくて大丈夫です。
「投資は難しそう」「損するのが怖い」——そう思っているうちは、何も始まりません。ここでは、不安を行動に変えた人たちが実際にどう動いたかをお伝えします。
「投資は難しい」は思い込み|無料で基礎から学べる時代
投資に対してハードルを感じる理由のほとんどは、「よく知らないから」です。
知らないことは怖いし、怖いから避ける——この繰り返しが、何もしないまま時間だけが過ぎていく状態を作ります。
ただ、投資の基礎はそれほど難しくありません。
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よくある質問



記事を読んで、もう少し具体的に聞いてみたいことがある。



よく寄せられる質問をまとめました。気になるものからチェックしてみてください。
まとめ|定年後の充実は「好きなこと」と「お金の安心」の両輪で決まる





お金の準備、退職前からちゃんと始めておかないといけないな。



好きなことを楽しめる「環境」と、それを支える「お金の安心」——この2つが揃ってこそ、本当に充実した定年後になります。
定年後の過ごし方ランキングで1位に輝いた旅行も、グルメも、映画も、「お金の心配なく楽しめる状態」があってこそ、本当の充実感につながります。この記事のポイントを最後に整理します。
- ソニー生命の調査では、定年後の楽しみ1位は旅行(45.3%)。体と財布の健康が楽しみを支える
- ランキング上位の楽しみを続けるには、お金の余裕が欠かせない
- 年金だけでは月約3.4万円不足する現実があり、退職金を預金に置くだけではインフレに負ける
- 充実している人は「退職前からお金の準備をしていた」という共通点がある
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はごもち
- 元役所勤務
- 某県庁へ出向
- 1級土木施工管理技士取得
- ファイナンシャルプランナー取得
- 20年近く公務員として働き早期退職
- 現在はwebライターやブロガーとして活動
- 公務員を続ける人・辞めたい人・なりたい人を応援!
