これ以上我慢しない!公務員の人間関係や環境・ルールを見直す方法

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悩んでる人
悩んでる人

いつも命令口調でえらそうな上司が苦手。

何となく苦手な同僚がいる。

社会人になると職場で過ごす時間が、平日だと1日のうち1/3以上になります。

公務員の方だけで言うと、各省庁や出先機関、都道府県や市区町村の職員だと職場で過ごす時間が多く、異動が少ない職場もあるので、狭く濃い人間関係で過ごしている方も多いのではないでしょうか。

ですので職場の人間関係のルールや環境を見直すことは、必要以上に我慢をせず、自分らしく幸せな人生を送るうえで必要不可欠なことです。

もし今の職場の人間関係に対して不快なもの、もやもやしたものがあったら、きちんと見直し、少しずつ心の中でNOを突き付けていきましょう!

この記事では心療内科医である鈴木裕介さんの著書『我慢して生きるほど人生は長くない』を参考に、人間関係の見直し方と今まで当たり前と思っていた、社会の環境やルールとの付き合い方を楽にする方法を探っていきたいと思います。

我慢して生きるほど人生は長くない
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目次

それは他人が決めた価値観やルールかも?

あなたの職場で次のような状況はありませんか?

  • まわりが残業ばかりしていて、自分は帰れるのにまわりに合わせて残業している
  • 一番年下だから、ポットにお湯を入れたり、ゴミ当番をさせられたり、雑用が多い
  • 良かれと思って、同僚の手伝いをしたら、どんどん仕事を押し付けられるようになった
  • やる気のない部下の教育を任され、ミスや仕事が遅い責任をじぶんのせいにされストレスがたまる

これらは全て、他人が決めた勝手な価値観やルールによって起こっていることです。

「社会人は~であるべきだ」「管理職(部下)は~するべきだ」といった、一方的なルールを押しつけ私たちの領域を平気で侵害し、私たちの時間や労働力、気力、体力、幸せで穏やかな生活、さらには人生そのものまで奪われてしまいます。

このような自分自身の境界線を侵すような行為を疑うことなく「当たり前なんだ」と受け入れていると、お互いに後悔が待っているのです

どのような後悔がまっているのでしょうか。

ミッドライフ・クライシス

本書では「ミッドライフ・クライシス」という言葉が紹介されています。

ミッドライフ・クライシスとは、30代後半から50代にかけての中年期に訪れる深刻な精神的危機のことで、男女を問わず約80%の人が経験するといわれている。

どのようなものかというと、自分の時間や生活を犠牲にして会社の利益や職場の人々に貢献してきた、それを「正しい」「幸せ」と信じてきた人が、中年期にさしかかり疑問を持ったり価値がないと感じたり。

そして、同時に「自分らしい生き方をしたい」「もっと良い生き方があるのではないか」と自分の人生の意味を問い直さずにはいられなくなる。

「自分の人生は無意味なんじゃないか」という思いがどんどん強くなると、やがてうつ状態になったり、仕事や家庭を放り出したりする人もいるのだとか。

学校で教わることの一番は我慢すること

このミッドライフ・クライシスに陥るのは仕方のないことだと私は思います。

なぜなら小学校の時から、「おとなしくまじめな子」「素直でいい子」が褒められ、大人はそういう子になるように子供を育てます。

小学校から高校までだんだん授業時間を長くし、じっと座らせて、興味があるないに関わらず先生の話を聞き続ける。

これは大人になって社会に出て、じっと我慢をするための練習なんだと私は思うんです。

もちろん、会社や社会のルールを全く無視して自分の好きなようにするというのは、ただのわがままになってしまうので、自分の中にある程度インストールするのは有用なこと。

しかしミッドライフクライシスに陥りやすい人は、特に会社や社会のルールに疑問を持たず、自分の価値観として上書きしてしまっている人です。

でも、ほとんどの人が感じていると思いますが、会社や社会の価値観・ルールは決してあなたを本当の意味で幸せにはしてくれませんよね。

なぜかというと本書では、この理由を「競争原理に基づいているから」と説明してくれています。

確かに世の中「負けず嫌い」がすばらしいこと・カッコいいこととされ、誰かと競争することがいいとされていませんか?

例えば「同期の中で1番先に役職が付いた」とか「あいつよりもたくさん案件をこなした」など。

しかし競争に勝つことで得られる幸せは決して長くは続きません。

人は永遠に勝ち続けることができないからです。

また勝つということは「会社に求められる人材になる」「誰よりも社会の役に立つ」という気持ちが強くなる。そうなると先ほども出てきた「自分の境界線を侵す行為」を受け入れやすくなってしまいます。

そうしないと勝てないためです。

自分を縛っている他人のルールを断ち切り、自分のルールに基づいて生き直すこと

これに気づくタイミングが遅いと後悔がだんだんと大きくなって、取り返しのつかないことになってしまいます。

人生はほどほどにポンコツがちょうどいい

心配な人
心配な人

みんなが社会のルールに縛られて生きている中、自分だけが自分の好きなように生きることって、まわりの目が厳しくなったり、当たりがきつくなったりしそう。そうなるとメンタルがやられるんじゃ。

本書ではこのような悩みも次の言葉で解決してくれます。

人生は「ほどほどにポンコツ」がちょうどいい

著者は医師として働くうちにつぎのことに気づいたとのことです。

  • 無理に頑張って、一流や勝ち組を目指す必要はない
  • そこそこにポンコツな人生は、結構ラクだ

確かに世の中には自然と「一流」「勝ち組」の道を歩んでしまう人もいます。

それは好きなことや興味があることに取り組んでいるうちに、「一流」になっていたというパターンです。

しかしそのような人とは別に、「まわりに迷惑だと思われたくない」「自分への当たりが強くなってほしくない」という理由でみんなが目指すコースを歩むには、あらゆる人の期待に応え続けないといけないし、まわりとの競争もはげしくなります。

多くの人が会社や社会で良いとされている道を歩むことが正しいと思っていますよね。

私もずっとそう思い働いてきました。

しかしそれが自分にとって不快と感じることが多いのであれば、良いとされているコースから外れて、自分にとっての快を追いかけ、人生全体で考えた時に自分の幸せに近づく道を見つけることができれば、その道を歩いていっていいんです。

そう言われると、肩の力が抜けていきませんか?

罪悪感は自己防衛

拒否する女の人

それでもまわりの目が気になるという方は、その思いは罪悪感からきているのかもしれません。

「自分だけが早く帰って申し訳ない」「自分だけ有給なんてとりづらい」という気持ちになる原因は、罪悪感です。

罪悪感にかられやすい人は他人に対してものすごく気を遣っている人です。

この気遣いについて本書では次の2つに分かれるとのこと。

  • 自分が嫌われない、傷つかないための防衛的な気遣い
  • 自分のことより、純粋に相手にとってのプラスを考えた気遣い

あなたの気遣いはどっちが多いですか?おそらく防衛的な気遣いが多いのではないでしょうか。

この防衛的な気遣いは、必要のない罪悪感を生む原因になります。

なぜなら「頼みを断ってしまった」「傷つけてしまった」などこれらは「自分が嫌われたらどうしよう」という思いの表れてあり、「相手に失望され、責められ、傷つけられる前に、自分から申し訳なさを感じておこう」という自己防衛的な側面があるからです。

この自己防衛的な気遣いから生まれる罪悪感のせいで、まわりの人から望まれているであろう自分でいようとする戦略をとった結果、ムダに残業をしたり、やらなくてもいい仕事を引き受けたりする。

それが自分にとって逆効果となり、気楽で心地よい自分にとっての「快」を遠ざけているのです。

罪悪感に陥らない方法2つ

では罪悪感に陥らないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

方法が2つあります。

まず1つ目は、罪悪感は実は自分勝手で、関係改善に役に立ちにくい感情であるということを知識として知っておくことです

例えば罪悪感のせいで、相手に悪いことをしてしまったと思い込み、相手との関係を自ら遠ざけてしまうことがあります。

相手は一時的に傷ついたかもしれませんが、あなたとの関係性を断とうとは思っていないかもしれないのに、罪悪感のせいで、自ら話しかけることもせず、話すときに顔が強張ってしまい相手を遠ざけてします。

これは自分勝手な行動ですよね。

2つ目は、自分の中で物事の優先順位をつけ、その順位付けを忠実に守ることです。

これは断るという選択肢を常にもつことでもあります。

「自分の中では、仕事より家庭が大事」であれば、空気を読んでの残業は断りましょう。

同僚が仕事が遅いからといって、膨大な仕事を任され、それがじぶんのためにならないものならば断わりましょう。

じぶんの内なる望みを守ることができたら、自分自身を信頼でき、自信が持てるようになっていきます。

まとめ

適度に他人の都合よりも自分の仕事を優先する。

公務員は法律に則って仕事をしていますが、感情や古くからのしきたりに基づいている部分が大きいと思います。

そのしきたりが正しいものかは調べて、不要なものは省いていき、要らぬ仕事は減らすべきです。

感情からくるものも自分で勝手に罪悪感を感じて何でも背負わずにNOと言えるように練習しましょう。

当ブログでは自己肯定感を高める効果やその方法について、別の記事でも詳しく書いています。

ぜひご覧ください☆

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