公務員の定年後が悲惨になりやすい理由|60代男性の3人に1人が孤立

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公務員の定年後が悲惨になりやすい理由|60代男性の3人に1人が孤立

定年を迎えた男性が、みるみる元気をなくしていく——

そんな話を、身近で見たことはありませんか?

毎朝スーツを着て出かけていた人が、退職した翌日から一日中テレビの前に座っている。

妻からは「邪魔」と言われ、友人もなく、やることもない。あれほど頑張ってきた人が、なぜそうなってしまうのか。

「定年後の男性が悲惨」と言われる理由は、能力でも人柄でもありません。

そして厄介なのは、悲惨な状況に陥りやすいのが「まじめに仕事を頑張ってきた人」だということです。

「自分は大丈夫」と思っている人ほど、一度この先を読んでみてください。

この記事では、元地方公務員・FP2級のぼくが、定年後の男性が悲惨な状況に陥る5つの原因・4つのタイプ・お金の落とし穴を、データをもとに整理しました。

「自分はまだ大丈夫」と思っているうちに読んでおくことが、何より大切な対策です。

この記事を書いた人
はごもち

はごもち

  • 元役所勤務
  • 某県庁へ出向
  • 1級土木施工管理技士取得
  • ファイナンシャルプランナー取得
  • 20年近く公務員として働き早期退職
  • 現在はwebライターやブロガーとして活動
  • 公務員を続ける人・辞めたい人・なりたい人を応援!

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目次

定年後の男性が悲惨といわれる本当の理由|退職翌日から始まる現実

定年後の男性が悲惨といわれる本当の理由|退職翌日から始まる現実

定年後って、悲惨な人と悲惨じゃない人って何が違うんだろう。

筆者

実は「退職した瞬間」から差がつき始めてるんです。その仕組みを知っておくだけで、見える景色が変わりますよ。

「定年後の男性が悲惨」という言葉は、どこかで一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。

でもその”悲惨さ”が具体的にどこから来るのか、意外と説明できる人は少ないんですよね。まずはその正体から見ていきましょう。

「男性は2度死ぬ」この言葉の意味、知っていますか?

定年退職した男性が「抜け殻のようになる」という話は、決して大げさじゃありません。

心理学や社会学の分野では以前から、「男性は定年を境に社会的な死を迎える」という表現が使われてきました。

1度目の死は肉体的な死。そして2度目の死が、肩書・役割・居場所を一度に失う「定年退職」というわけです。

これが大げさに聞こえるのは、まだ定年を経験していないからかもしれません。

毎朝起きる理由、連絡を取り合う仲間、「ありがとう」と言われる瞬間。仕事はそのすべてをまとめて与えてくれていた場所です。

それが退職翌日にまるごと消える。その喪失感は、経験した人にしかわからないことでしょう。

悲惨な定年後を送る男性は、実は珍しくない

「自分はそうならない」と思っている人ほど、気をつけてほしいんです。

ISSP「社会的ネットワークと社会的資源2017」調査によると、友達が1人もいない割合は60代男性で36%。同じ年代の女性(19%)と比べて、約2倍の水準です。

また、内閣官房の調査では、孤独感を「しばしばある・常にある」と答えた割合は女性より男性のほうが高く、孤立リスクが男性に集中していることが示されています。

つまり、悲惨な定年後を送っている男性は少数派ではなく、むしろ「ちゃんと準備していなかった人の多数派」に近いんです。

筆者

悲惨さは能力や人柄とは関係なく、男性に起こりやすいものだということを、まず知っておいてください。

定年後の男性が悲惨になる5つの原因|あなたは何個当てはまりますか?

定年後の男性が悲惨になる5つの原因|あなたは何個当てはまりますか?

なんとなく「やばいかも」とは思ってるけど、具体的にどういう状態になるの?

筆者

5つのパターンがあって、これが重なるほど悲惨度が上がっていくんですよね。

「悲惨になる」といっても、一夜にして壊れるわけじゃありません。

小さなことが積み重なって、気づいたときには抜け出せなくなっている。その積み重ねを、原因ごとに見ていきましょう。

① 社会との接点が退職翌日にゼロになる

退職した翌日から、誰も「おはようございます」と言ってくれません。

現役中は意識していなくても、職場には毎日の会話・役割・承認の機会があります。

それが定年と同時にすべて消えます。

人間は社会とつながっていると感じることで、自分の存在意義を確認しています。
その確認手段を一度に失うことが、想像以上のダメージになるんです。

女性に比べて男性が孤立しやすいのは、「仕事以外のコミュニティを作るのが苦手」という傾向があるからです。

縦社会に慣れてきた分、横のつながりを自分から作ることへの苦手意識が強い方が多い

筆者

退職してすぐに「友だちがいない」「行く場所がない」と気づく男性が多いのは、このためです。

② 収入が激減して老後資金への不安が噴き出す

現役中は見て見ぬふりができていた「老後のお金」への不安が、退職を機に一気に表面化します。

給与がなくなり、年金受給まで間がある場合は収入がほぼゼロになる時期もあります。

退職金があっても「これで残り20〜30年を生きるのか」という現実に向き合うと、焦りが生まれやすい。
そこに銀行や証券会社からの営業が重なることで、よく理解しないまま判断してしまうケースも起きます。

お金の不安は、他の悩みを何倍にも大きく感じさせます。

「居場所がない」「やることがない」という問題も、経済的な余裕があれば対処しやすいのに、そこに余裕がないと八方ふさがりになる。

悲惨な定年後の多くは、お金の問題が中心にある!

③ 家に居場所がなく「粗大ゴミ」と呼ばれる

「粗大ゴミ」という言葉は笑えない現実です。

専業主婦の妻がいる家庭では、夫が長年家にいなかった分、家の中の役割分担・スペース・時間の使い方はすべて妻を中心に設計されています。

そこに突然、毎日ずっと家にいる夫が加わる。

家事もできない、話題も合わない、かといって外にも出ない——そんな状態になれば、「邪魔」と感じられても無理はありません。

夫婦関係がギクシャクし、家の中に居場所がなくなっていく感覚は、外からは見えにくい分だけ本人にとっての傷が深い。

筆者

「定年離婚」という言葉が存在するのも、この問題が珍しくないからです。

④ やることがなくなり、一日中テレビの前に座る

やることがないのは、想像以上に精神的につらいことです。

朝起きて、今日何をするかを考える。何も思いつかない。とりあえずテレビをつける。気づいたら昼になっている——この繰り返しが、男性の定年後に起きやすいパターンです。

「時間があって羨ましい」と言われますが、当事者にとって目的のない時間は消耗です。

趣味があればいいのですが、現役中に「趣味を育てる」時間と余裕がなかった人は、退職後に突然趣味を持てと言われてもうまくいきません

何かを始めようにも、体力・気力・お金の不安が重なって、結局「また明日から」が続く。こうして無気力な日々が定着していきます。

⑤ 孤独・運動不足で健康が急速に悪化する

社会的な孤立は、タバコより健康に悪いという研究があるほどです。

現役中は通勤で歩き、会議で頭を使い、人と会話して脳を刺激していました。退職後にそれがなくなると、体を動かす機会・脳への刺激・感情の起伏がいっぺんに減ります。運動不足は生活習慣病のリスクを高め、孤独は認知症のリスクを高める。悲しいことに、これらは同時に起きやすいセットです。

筆者

「定年後に一気に老けた」という話がよくありますが、老けたのではなく、健康を支えていた仕組みが退職と同時に消えたことで、もともとのペースで進んでいた老化が一気に見えるようになった、ということだとぼくは考えています。

悲惨な末路に陥りやすい男性には「4つの共通タイプ」がある

悲惨な末路に陥りやすい男性には「4つの共通タイプ」がある

悲惨になる人とならない人で、何か共通点ってあるの?

筆者

あります。しかも「まじめで頑張ってきた人」ほど当てはまりやすいタイプがあるんですよ。

「悲惨な定年後」は性格の悪さや能力不足から来るものではありません。

むしろ、現役中に誠実に仕事をしてきた人が陥りやすいパターンがあります。

自分がどのタイプか、照らし合わせながら読んでみてください。

仕事一筋で生きてきた「会社人間」タイプ

仕事をがんばってきたこと自体は、まったく悪くありません。

ただ、仕事だけに全振りしてきたツケが退職後に回ってくることがあります。

このタイプの特徴は、趣味・友人・地域とのつながりが極めて薄いこと。

現役中は「忙しいから仕方ない」で済んでいたことが、退職後に「居場所がない」という現実として現れます。

定年後の孤独リスクが最も高いのがこのタイプです。

「会社での自分」しか持っていなかった人が、会社という土台を失ったとき、何を拠り所にするかが見えなくなってしまう。

仕事への打ち込み方と同じエネルギーを、退職前から少しずつ別の方向にも向けておくことが、唯一の対策です。

家庭を顧みなかった「亭主関白」タイプ

家族のために働き続けた——その思いは本物でも、家族との時間や関係を積み上げてこなかった場合、退職後に孤立するのは家の外だけじゃありません。家の中でも孤立します

妻とは会話がない、子どもとは疎遠、孫にも懐かれない。そんな状況で毎日家にいるのは、本人にとっても家族にとっても苦しい。

「定年離婚」の相談が増えるのは退職直後に集中していると言われていますが、それは長年積み上がってきた不満が退職をきっかけに一気に表面化するからです。

家庭は「いつでも戻れる場所」ではなく、関係を積み上げてきた人だけが安心できる場所です。

退職後に急に「家族と仲良くしたい」と思っても、それまでの積み重ねがなければうまくいきません。

健康管理を後回しにしてきた「無頓着」タイプ

「忙しかったから」「大病はしてないから大丈夫」と健康診断を受けなかったり、運動をサボってきたりした人は、退職後にまとめてツケを払うことになりがちです。

生活習慣病は「ある日突然なる」ものではなく、何年もかけてじわじわ進行しています。

定期健診を受けていなかった人が退職後に精密検査を受けたら、複数の問題が見つかった——というのは珍しくない話です。

体が動かせない、医療費がかさむ、そのストレスで気力も落ちる、という悪循環が始まります。

健康は「あって当たり前」ではなく、維持するための意識と習慣が必要なもの。
退職後の豊かさは、体が動くかどうかで大きく変わります。

新しいことを避けてきた「保守的」タイプ

「今さら新しいことを始めても」「自分には向いていない」と、変化を避けてきた人は、定年後に選択肢が極端に狭まります。

スマートフォンの使い方もよくわからない、コミュニティにどう入ればいいかもわからない、新しい人間関係の作り方も知らない…
こうなると、退職後に何かを始めようとしてもハードルが高すぎて動けません。

結果として、家でテレビを見る以外の選択肢がなくなっていきます。

「柔軟さ」は若い人だけのものじゃありません。ただ、使わないと確実に錆びていきます。

退職前から意識して、小さな「初めて」を積み重ねておくことが、定年後の可能性を広げるための準備になります。

定年後に悲惨な状況を招く「お金の落とし穴」|退職金をそのまま眠らせていませんか?

退職金さえあれば、とりあえずしばらくは大丈夫じゃないの?

筆者

その「とりあえず」が一番危ないんです。退職金には知らないと損する落とし穴があります。

お金の問題は、悲惨な定年後をさらに深刻にします。

体力も気力もあるのに、お金の不安が足を引っ張って動けなくなる——そんな状況を避けるために、まず現実の数字を見ておきましょう。

年金だけでは毎月3.4万円が不足する現実

年金だけで老後の生活をまかなうのは、現実的にはかなり厳しい状況です。

総務省の家計調査(2023年)によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の月間支出は約28.2万円

一方、公的年金などの収入との差し引きで、毎月約3.4万円の不足が生じています。

これが30年続くと、不足総額は約1,224万円になる計算です。

世帯タイプ月間不足額(目安)30年間の不足総額
夫婦のみ無職世帯約3.4万円約1,224万円
単身無職世帯約2〜3万円約900〜1,100万円

「退職金があるから大丈夫」と思っていても、これはあくまで毎月の生活費の不足分だけの試算。

病気・介護・住宅の修繕など、予期しない出費はこの上に乗ってきます。

筆者

退職金を何もしないで置いておくだけでは、じわじわ減り続けるのが現実です。

退職金を何となく預金に置いたままにする人の末路

退職金をもらったら「まずは銀行の定期預金に」と考える方は、実はとても多いんです。

投資信託協会の調査では、退職金の使い道として約5割の人が「預貯金」を選んでいます。

安心感は理解できます。でも問題は、預金に置いたままにすることで「何もリスクを取っていない」と思いながら、インフレ(物価上昇によりお金の価値が目減りすること)というリスクだけはしっかり受けていること。

年2〜3%の物価上昇が続く中、メガバンクの定期預金金利は物価上昇率を大きく下回っています。

1,000万円を10年間定期預金に置いておいても、受け取れる利息はわずか数十万円。

一方でその間に物価が上がり続ければ、名目上の残高は変わらなくても、実質的な購買力はどんどん落ちていく。

「何もしないリスク」は目に見えにくい分、気づいたときには手遅れになっていることがあります。

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悲惨な定年後を避けられる人と避けられない人の、たった1つの差

悲惨な定年後を避けられる人と避けられない人の、たった1つの差

結局、何をすれば悲惨にならずに済むの?

筆者

実は「何をするか」より「いつ動き始めるか」のほうが大事なんです。

ここまで読んで、「じゃあ具体的に何をすれば?」と思った方は多いはず。

でもその答えを出す前に、一つだけ伝えておきたいことがあります。

悲惨な定年後を送った人と、そうでない人の差を見ていくと、行動の「中身」よりも「タイミング」に明確な差があります。

定年後に充実している人の多くは、退職の5年前・10年前から少しずつ準備を始めていました。

趣味でも、人間関係でも、お金の管理でも、「定年後に考えよう」ではなく「定年前からじわじわ作っていた」という共通点があります。

逆に悲惨な状況に陥った人の多くは、退職してから動こうとした人です。

退職してから友人を作ろう、退職してから趣味を探そう、退職してから資産を考えよう——
退職前にこの記事を読んでいるのは偶然ではないのかも。
準備に必要な知識やお金の考え方は、早く知るほど選択肢が広がります。

お金の準備を「何から始めるか」をまとめた記事はこちら。無料で学べるセミナー情報も掲載しています。

まとめ|定年後が悲惨になるかどうかは、今日の行動で決まる

読んで、ちょっとゾッとした。でも何から手をつければいいんだろう。

筆者

焦らなくて大丈夫です。まず「知ること」が第一歩ですから、この記事を読んだ時点でもう一歩進んでいます。

この記事でお伝えしてきたことを、最後に整理します。

この記事のまとめ
  • 定年後の男性が悲惨になるのは、能力や人柄の問題ではなく構造的に起きやすいこと
  • 「社会との接点の喪失」「お金の不安」「居場所のなさ」が重なることで悲惨さが加速する
  • 悲惨に陥りやすい4タイプ(会社人間・亭主関白・無頓着・保守的)は、まじめに働いてきた人ほど当てはまりやすい
  • 年金だけでは毎月3.4万円不足する現実があり、退職金を「とりあえず預金」にするだけでは対策にならない
  • 悲惨にならない人との差は「何をするか」ではなく「いつ動き始めるか」

退職金は、長い働き手としての人生の証です。「減らしたくない」という気持ちは当然ですが、何もしないこと自体がリスクになる時代でもあります。

まずは下の記事を読んでより深く情報を集めることから始めてみてください。

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