「自分のルールは何ですか?」「自分の生き方はありますか?」と聞かれると、どう答えますか?
「子供を大事にすること」「仕事でみんなに迷惑をかけないようにすること」「自分のやりたいことをすること」などでしょうか。
自分のルールや生き方を見つけることは、人生について考えることといった哲学的なことではなく、自分探しの旅にでるということではないんです。
手っ取り早く自分のルールや生き方を見つける方法は、自分に合わないものややりたくないことを見つけて、NOと言うことから始めるというものです。
「何だそんなことか」と思ったかもしれませんが、恐らく仕事でも家庭でもやりたくないことを我慢してしていることがかなり多いのではないでしょうか。
自分のルールや生き方を見つけることは、自己肯定感を高めることにもなります。
なぜなら、相手に振り回されない自分になるということは、ありのまま自分にOKと言うことができるようになれるからです。
この記事では、心療内科医の鈴木裕介さんの著書『我慢して生きるほど人生は長くない』を参考に、NOを言う効果とどんなことにNOと言えばいいのかを探っていきたいと思います。
合わないものややりたくないことを見つける
今まで多くの時間を他人のルールのために割いてきたと思いませんか?
例えば上司からの叱責を受け、「仕事ができない自分なんてダメ人間だ」と落ち込んだり、不機嫌な同僚に「何か悪いことしたのかな」と悩んだり、他人のルールや価値観によって、休みの日まで自分の頭の中がそのことでいっぱいになる。
他にも、つまらない飲み会ややりたくないのに他人の目を気にして義務感だけで何かをやっている時間など。
こんな時間が減っていけば、自分のルールに基づいた自分らしい生活や人生を取り戻せるような気がしませんか?
しかし自分のルールで生きると言われても、自分のルールが分からないし、人それぞれなので他人に聞いてもネットで調べても分かりません。
そこで大事なのが「合わないもの」や「やりたくないこと」から見つけるということです。
やりたくないことをやらない
なぜ「やりたいこと」ではなく「やりたくないこと」「合わないもの」は見つけやすいかというと、自分の感覚が教えてくれるからです。
やりたいことを考えるときは、いろんな主観が入ってきます。
ここで大原扁理さん(年収90万円で東京ハッピーライフの著者)の著書『なるべく働きたくない人のためのお金の話』にあったことを引用すると、
“やりたいことを考えるときは「他人から認められたい」や「本当にしたいことなのか」という不安、できないことへの言い訳を同時に考えてしまう”のです。
まずやりたくないことを明確にして、遠ざけることができれば、自分の手に戻ってきた時間を自分が心から「楽しい」「心地いい」と思えることに使えるようになっていくのです。
そんな時間が増えていくと、人生を振り返った時に「楽しい人生だった」と思えると思いませんか。
わがままは公平な人間関係を築けない
「でも何でもかんでも、やらないようにしたら周りの人に迷惑がかかるじゃないか」という思いが出てくるかもしれません。
本書では、人間関係のあり方として大事なことは「自分の領域に相手を立ち入らせないことと他人の領域に立ち入らないこと」と言っています。
もし、あなたが何でもかんでもNOと言ってしまって、他人に我慢を強いるのは、他人の領域を侵すことになるので、それでは「公平な関係性」ではなくなるので気を付けなくてはいけません。
好ましい人間関係というのは「公平で穏やか」なものです。
他人からの頼まれごとや気の進まない誘いの断り方
ではどのようなことにNOを言っていけばいいのでしょうか。
繰り返しになりますが、「やりたくないこと」「自分に合わないもの」を見つけて、他人の領域に入らないことに対して、NOを言います。
具体的には、他人からの頼まれごとや気の進まない誘いです。
断るのって相手にいろいろ思われそうだから、OKと言っておく方が楽だな
このように思って、ついつい引き受けていませんか?
しかしこれは本来自分に使うべき時間やエネルギーが消費され、メンタルが削られてしまう。
ではどう対処すればいいのかというと、タイムラグを作ることを習慣化するのです。
一度持ち帰って考えましょう。
考えるときは、自分の「快・不快」の感情に目を向けます。
イメージして楽しくなさそうなら、断ってしまっていいんです。
実際わたしも、少しでも不快と思う飲み会には行かないようにしてみました。
飲み会に行く時のワクワク感や飲んでいる間は楽しめていいところもありますが、次の日の朝がつぶれてしまったり、相手によっては飲み会中の言動に「あんなこと言ったっけ?」「あんなこと言われたなぁ…」と、次の日に気になってしまうのが不快だからです。
わたしは飲み会の誘いが後輩からだと、「申し訳ないなぁ」と思ってしまい、OKと言ってしまっていましたが、NOと言ってみると、罪悪感は最初だけですし、その日も次の日もゆっくり自分のしたいことができるし、いいことだらけでした。
「一度持ち帰ること」と「楽しくなさそうな自分がイメージ出来たら断る」
これを習慣にしていきましょう☆
まとめ
繰り返しになりますが、手っ取り早く自分のルールや生き方を見つける方法は、自分に合うものややりたいことなどを見つけるのではなく、自分に合わないものややりたくないことを見つけて、それに対してNOを言うことから始めることです。
先ほどの例では飲み会でしたが、仕事でも不快だなと思えば断ることも考えましょう。
- できれば引き受けたくない内容だな
- あまり興味をひかれないな
- 自分の仕事でパンパンだから、そんな時間ないな
これらは自分の領域の話で、断ったからといって相手の領域を侵す行為ではないと私は思います。
私も勇気をもって、断っていこうと思います!
この記事があなたのお役にたてると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。